たけーほん買っちまったよ!
自分の弱いところと新しいこと勉強するよばかやろー。
んで技術にして還元して回収するわばかやろー
一年後までに必ずや収入倍にしてやるばかやろー
なぜ荒れてるかって?
てけーほんかっちまったてらでよ!
こちらは「本」のカテゴリーです。
本好きなんです。
好きなものは紹介したくなるみたいです。
帰ってきました twitter.com/moritakennji/s…
— もりたけんじさん (@moritakennji) 2013年4月14日
ちょっとあっちの世界に行ってくるわ twitter.com/moritakennji/s…
— もりたけんじさん (@moritakennji) 2013年4月13日
僕これ本屋さんでいっつも月間1位の所に陳列されていてなんなんだろうと思っていました。
ドラッカーっていうから「なんか野球部のマネージャーが薬やっちゃったのかな、大変だな」ぐらいに思ってましたし、
表紙の漫画からオタクが好きそうな話なのかとばかりでした。
最近NHKでアニメが始まり、
録画して観てもいまいち入ってこなかったのですが、翌日本屋に行ったらまた置いてあったのと、
アニメの続きがちょっと気になったのと、
200万部売れているのと、自分が興味ない所にいってみようかなと思いブックオフ覚悟で手にとりました。
まー面白い。
自分は読むの遅いので4時間ぐらい掛かりましたが表現が分かりやすいで一気に読めます。
野球が嫌いな「みなみ」という野球部のマネージャーがマネージャーって何だろうと疑問を持ち経営学の父であるドラッカー著書「マネジメント」を手にする所から物語が始まります。
僕自身経営学は全くの無知ですのでこのように野球部に置き換えられると凄くわかりやすくすぅーっと入ってきます。
最後は目頭がじんわりくるのとちょっとした痺れがきます。
やっぱ売れている本は支持される理由があるんだなと思いました。
この表紙。レジに出す際勇気いるけどね。
村上春樹『1Q84』を遅ればせながら読み終えました。
主人公は予備校の数学教師で小説家になる事を夢みる天吾と殺し屋である青豆 二人にはそれぞれ「父親」と「幼い頃の天吾」 という記憶があった。
大人になり全く別の環境で暮らす2人の男女が忘れる事のできない記憶『心の影』が2人の生きている世界の1984年とは別の1Q84(イチキューハチヨン)に迷い込むきっかけとなり・・・。
ここ1ヶ月寝る前に作品を読み耽っていたのですが、
イメージを掻き立てる描写とページを捲らせる物語の面白さに「今日はここまで。」と自制するのが大変でした。
良質なファンタジーに触れる事ができて随所で人生訓を学んだりカチカチ頭の中を適度な温度で掻き回されました。
今日読み終えたんですけど、 とりあえず僕は見逃している作者の意図を探しに1Q84の世界にもう一回入り込んで理解を深めたいと思います。
まだ読んでない方は秋の夜長に是非ですよ。
自分も人から薦められたのですが乙一(おついち)の作品は登場人物、環境の設定が変わっています。
『SEVEN ROOMS』
目覚めたらコンクリートの部屋に姉と閉じ込められていて、一日に一回、部屋の真ん中を流れている排水溝から●が流れてくる。
『そ・ふぁー』
ソファーに座るお母さんとお父さん、その真ん中に座る僕。僕がお父さんと話していると、お母さんは『何一人で話しているの?』
と言い。おとうさんは『おまえ誰と話しているんだ』と聞いてくる。
テレビでやっていた心霊番組では『死者は自分が死んでいる事に気付かないで家に帰ってくる』という、
『陽だまりの詩』
主人の墓を掘る為にだけに生まれてきたロボットが次第に人間の『生と死』『存在意義』について考えられるようになる、そして主人、愛する人が亡くなった時・・・。
『血液を探せ!』
交通事故で痛みを一切感じない病気になってしまった男がある日目覚めると、
大量の血が付着していた。いったい何があったのか、
『神々の言葉』
学があり、評判高い母親はなぜ『猫』と『サボテン』の区別がつかなくなったか・・・。
他にも
『Closet』『カザリとヨーコ』など雨の日に耽るにはぴったりの作品(映画にもなった)が収録されています。
桐野夏生さんの「残虐記」は「自分は少女誘拐監禁事件の被害者だった、」という手記を残して作家が消える所から始まります。
男の欲望の捌け口になった少女がどうにか救出され、事件が解決されてもなお残る世間からの隠微な視線の中、その事件を二度と想像したくない自分と、もっと想像したいという興味本位の人々の狭間で苦悩するのですが、、、
桐野夏生さんの作品は男性によって踊らされる惨めな女性、女性である故にどこまでも逃れられない運命を綺麗事抜きに鋭く表している作品が多いです。
僕は桐野さんの作品は単純なミステリーとしてではなく「グロテスク」や「残虐記」にみられるように惨めでエグい「女性ホラー」だと思います。
そこに確実に存在する欲望から逃れられない恐怖を味わいたい方、言葉にならないショックを受けたい方は夏の夜にどうでしょうか。
※今日の文面は作品を紹介する手前堅いし長いです。
浅田次郎作の『憑神』は幕末を舞台にして「人生を自分で切り開いていった男」の話です。
今日から東映系映画館で公開なのですが自分は筆者の言いたい事が直接表現されている小説(原作)そのものから入りました。
監督の趣きや、俳優のイメージが色濃く出てしまう映画は「本当に原作者が言いたい事が2時間で表現されているのかなぁ」とどうしても疑ってしまうからです。
自分のイメージの中で描かれる主人公と作者の真意、行間を読むには大元である原作をから読む事をお薦めしまして、、、
「憑神」の内容はというと、、、、
ひょんな事で主から絶縁され、妻子供にも逃げられた貧乏後家人別所彦四郎が、この界隈では誰もが避けて絶対に拝まない「三巡稲荷」に酔っ払って拝んだ事から“かなり迷惑な神様”にとり憑かれる所から始まります。
浅田次郎さんの小説には『天切り松闇がたり』『壬生義士伝』の様に「仁義」「忠義」「義侠」等、武士道発~江戸っ子着の男臭い話があります。
この『憑神』も武士道とは?を考えさせられ、何より設定がおもしろいです。
タダでさえ自分の身の振り方で悩める幕末の乱世に、貧乏な男に「貧乏神」が憑き、さらに「疫病神」「??神」(←これはお楽しみ)が降り掛かります。
最後の憑神をどうするのか?彦四郎の変わり様が見物です。
自分が「憑神」を読んでいて刺さった一節は
「命は限りあるから虚しいのではない。限りあるから輝かしいのだ。」
です。
結構ヘビーな文面ですが浅田次郎さんの真骨頂に触れられる小説です。
ちなみに森田が好きな浅田次郎作品は、
『姫椿』の「再会」「オリンポスの聖女」
『椿山課長の七日間』
『鉄道員』の「ラブレター」
『月のしずく』の「月のしずく」、「ピエタ」です。
桐野夏生さんの「柔らかな頬」は「誰も私を救えない」という帯表紙に表されるように主人公カスミを含め登場する人物が悉く疎外感に打ち拉がれる内容となっています。
みなさんは一度でも家出を考えた事があるでしょうか。
高校生の頃北海道の実家から家出したカスミが時を経て結婚し、家庭を築き、二人の子供に恵まれますが、夫道弘の勤める会社のクライアント先、石山と不倫に至り、愛を確かめ合う為に北海道の別荘で互いの家族が集まります。
結果不倫は両家族にバレてしまいます。
そして翌朝。
カスミの愛娘「有香」の謎の失踪を端に別荘に会した全ての人の人生が狂い始める。
という序の口です。
娘は行方不明か?誘拐事件か?生きているのか?死んでいるのか?何処にいるのか?を話の本筋に据えて、残りの人生全て娘を探し続けるカスミ、それがありとあらゆる人物に影響を及ぼします。
自分は「グロテスク」を読んで以来桐野夏生さんのファンになってしまいました。
読み易いくて表現力豊かな文章と登場人物全員に主眼を置いて話を進める構成におもしろさを感じます。
そして「グロテスク」では登場人物が全員醜い感情剥き出しでしたがここでは救いようのない疎外感が物語全体を包み込み、影を落とし、陰惨垂れ込めています。
「グロテスク」「柔らかな頬」を読み終えて、桐野夏生さんは「因果」というのを作品のテーマに置いている気がします。
「柔らかな頬」とは一体誰の頬の事だったのか?「誰も私を救えない」の「私」は誰か?なんて事を念頭に置いて読み進めていくといつもと違う溜め息が出ますよ。
桐野夏生さんの『グロテスク』は題名通りかなりのグロさです。
怪物的に美人の妹ユカリと誰もが目を疑う不細工な姉、それを取り巻く周囲の人々が腹立つほど、悔しいほど醜く、また社会の真理をついた読みごたえある作品です。
ページを捲る度、登場人物の腹黒さに何度も本を投げたくなりましたし、気付いてはいたけど堂々とそれを言うかぁ、とかなり食い込まれました。
自分の汚い部分と相手の汚い部分を丁寧で、読みやすい豊かな表現の口語文で書かれているのも特徴です。
女性には読んでもらいたくないけど読んでほしい一冊です。
(この意味は読んだ人だけが分かると思います)
みなさんが人にした汚い話、あったらでいいので教えてくださいね。
『飲み終わったジュースの空き缶を平然と道端に捨てる人はその土地に愛着を持っていない人だ。』
『あなたはこの土地に帰属しているのだから、この場所はあなたの一部でもあるのです。この場所を綺麗にするということは、とりもなおさずあなたの一部を高めていることにもなるのですよ。』
~第三章ナショナリズムとはなにか~
※『美しい国へ』安倍晋三 文春新書