タイ2日目①
6時45分ワッポン通りのゲストハウス〜ホワンポール駅へ。
バス代7バーツ。
タイのバスは特徴的だ。
バス停がない。
人が歩道に並んでいる所がバス停だ。
またその『人だかり』に着くバスは
例えばホワンポール行きなら51、78、 104、 121という番号が表示されている。
人々は自分の乗るバスの番号を暗記して乗る。
だから人々はバスを番号で覚えて乗る。
またその乗り方も適当で、例えば『人だかり』まであとちょっとの所でバスが渋滞にはまったり信号で止まったりすると人々はそこまで向かっていって乗ろうとする。
バスも開けて乗せちゃう。
だからみんなお目当てのバスが来たら道路に飛び出して走ってる車を制して乗り込む。
「危ない危ない!」と思うが国民性なのだろう。
バスに乗ると長い銀の筒を持った私服のおっさんがいてお金を徴収しに来る。
そのおっさんはどんなに大人数がバスに乗り込もうとも払っていない人を確実に覚えていて徴収しに来る。
乗客もタダ乗りしようという奴がいない。
僕はこれから遺跡群がある『アユタヤ』という所に向かうつもりだ。
僕は乗るバスを間違えない事と、
降りる所を間違えないようにしなければならない。
行き先がわからなかったら誰でもいいから近場のバス停を教えてもらい、
バス停に着いたらそこにいる誰かに「ここに行きたいんだがバス停はここで合ってるか?何番のバスに乗ればいいのか?」
と訪ねて回る。
そんな時英語がわからないタイの人は英語ができる人を呼んできてくれるし、
何番のバスに乗るかまではちょっとわからない時は近くで待っている人に聞いてくれる。
次第に僕を囲うようになる。
タイの人は親切だ。
普通外国人は市バスに乗らない。
大体がタクシーで移動する。
僕はこれから2週間過ごさないといけない『じり貧生活』だし、意志疎通が難しいタクシーはぼったくりに合うだろうしトラブルの温床だ。
面倒なので最初から市バスを利用する事に決めていた。
安いし市民に近い目線で物を見れるしいいと思う。
バスに乗り込むと外国人が市バスに乗ることが珍しいらしいのかジロジロ見られる。
僕はバスに乗るとまず
「ここのバスは〜に行くか?」
「降りる所に着いたら教えてくれ。」と銀の筒を持っている添乗員に伝える。
そして添乗員が「ここで降りるのよ。」と伝えやすいように運転手の隣の席に座る。
僕はこの旅中おそらく100回以上バスに乗ったがこの『バス停での行き先とバス番号確認』『乗り込んでからの確認』『降りる際の根回し』の3点だけは決まってやっていたお陰でどの国に行っても間違った場所で降りる事はなかった。
「ここよ?」
「コップンカー(ありがとう)」礼をして降りる。
ホワンポールから乗り継いでバンコクまで来た。
「あれ?ここどこ?『バンコク』じゃん!」
僕はバンコクという駅がある事をバンコクに着くまで知らなかった。
ここに来るまで気付いたが、タイでは電車の中で携帯をいじっている人が全くいない。
日本ならシート一列全員いじっているぐらいなのに。
持ってはいると思うのだが。
タイの携帯電話は娯楽性が少ないのかもしれない。
アユタヤへ
バンコクからバスターミナル113番50バーツ(150円)
高速バスの運転手が携帯で話しながら片手運転している。
ちょーこえー。
ホワンポールから3時間以上乗り継いでなんとか僕は古都アユタヤに着いた。
タイ2日目①