【アーグラの夜猿】インド2日目①

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「これは死ぬかもしれない。」

早朝5時ホテルを頃軽い気持ちでニューデリーを歩き始めた。
わたしは
「列車のチケットオフィスオープンまでに3時間あるし、コンノートプレイス(こちらでいうでっかい代々木公園をラゾーナ川崎のような商業施設が周りを囲んでいるような場所)まで行って帰ってきてメインバザーにある日本食でご飯食べて駅オフィスまでいこう」と安易に考えていた。

歩いていると声を掛けられる。

ニューデリーに着いて以来
全然関係ない所に下ろされる、
道を聞けば嘘を言われる、
ホテルの奴は金を巻き上げようとする、
寄って来る奴は騙そうとする、
信用できない国だ。

最大の防犯対策は自分の意志だけ。
寄って来た奴は「いけ!」「構うな!」「触るな!」
何言ってるか分からないヒンドゥー語で近づいて来る奴は
「なんでこちらを外人と分かりながら自国の言葉で寄ってくるんだ。」
というのもあり、
暑さと、苛立ちと、詐欺多さにこちらも日本語で返す場面も多々ある。

もちろん日本語は伝わらない。
ただ日本語で怒ると向こうの人は何言ってるか分からないためちょっと恐く感じるみたいだ。

これは効く。

あと声を掛けて来る奴の対策は、
目を合わせない、
もし合ったら
話を聞く意志がないことを伝える、
早歩きで歩く
しつこい奴は怒る

これは悪い虫が付かない、事件になる前段階の予防策。

ちょっとでも緩んだら終わり。

「そこまでしないでも」と思うかもしれないがそこまでしないとダメな国。

ツアーで行ってたり、ガイドさんがいたらまた違っただろう。
インドのいい所だけを回って
いい距離感で人と接する事ができるだろう。

ただ一人は狙われるし向こうはすぐ距離を縮めてくる。
ましてや「日本人」というのはいいカモとして定着している。
必ず「お前はどこから来た?」と聞かれる。

「日本人だ」というと話を進めてくる。

過去に日本人をぼったくった経験があるから聞いてくるのだ。

今後インドに来る日本人が被害に遭わないために、
「日本人は気が強くて恐い、一筋縄ではいかない」というイメージをこいつらに植え付けないといけない。

わたしはコンノートプレイスに行くのは止める事にしまた。
「コンノートプレイスはここからどのくらいある?」
「車で10分だ」
「車で10分?本当か?」
「本当だ」

とてもじゃないけど歩いて行ける距離じゃない。
また戻ってくるのも一苦労。

「メインバザーで日本食屋さんが空くまで待とう。」

ニューデリー駅正面にメインバザーという活気に溢れた通りがあるが
そこは道路も整備されていない所。
日本でいう「原宿竹下通り」だろう。

朝方のメインバザー
↓↓↓
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朝5時に行ったので店は閉まっていたが、
不潔極まりない所。
日本食の美味しいお店があるとガイドに書いてあったが
僕はオープン前のそこに行きましたがまぁ信用出来ない。

動物園の檻の中だろ!という匂いが辺りを支配していて
牛の糞、埃、蠅の量、

近くに露店商がありますがただ家の中が暑いから壁を打ち砕いて露わになっているだけだ。

生水もダメ、外も不衛生、
家の中のキッチンが綺麗な訳がない。

「これはやばいな、食べれないなぁ」

ただ昨日の機内食から何も食べていないわたしは
散歩がてら歩いたつもりが大きな目印がないインドで迷い、

朝方襲った砂嵐と暑さで体力を奪われ、
ジューススタンドも開いてない(インドでは自動販売機は防犯上からか1つも置いてない)

お店もやっていない、
やっていてるお店は生命の危機を店頭で感じる、
道路は臭い。
腹減った、喉カラカラ、
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この旅始まって初めて
「これは死ぬかもしれない。」と感じる。

そしてわたしはたまたま2、3人でたむろしていたインド人に
「この近くに水が売ってる所あるか?」と聞くと
「ここだ。」と言われる事になる。

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