先程入ったコンビニでこのようなジュースがあった。
店員さんに
「これはアロエジュース?」と聞いた所
「パイナップルジュース。」だと笑われた。
この絵の感じ。
アロエだと思っていた。
僕はこれを棚に戻して
珍しい「キュウィジュース」を手にとった。
次にアイスキャンディーの包装紙。
「これは誰?」と聞いてみた。
やっぱりだ。
「パクチソン」らしい。
サッカー選手がアイスキャンディーのキャラクターになっている。
僕はレジでお会計しながら店員さんに道を聞く。
女性の店員さんは知らない事だらけの日本人を面白がっている。
するとお会計の際
「キュウィジュース」を手にとり
「こっちは私が出すよ!」と言ってくれる。
「なぜ?」
「なぜなら友達だから!」
サービスしてくれた。
初めてコンビニのレジで店員に奢ってもらった。
その子は別れ際連絡先を教えてくれてもし空いていたら夜また会う事になった。
こういう異国の人との出会いは世界遺産を見るより貴重だ。
南大門(ナンデムン)にあるお土産屋さんに目がとまる。
まだ来たばかりなのでお土産を買う気はないが
この店頭に陳列されている高麗人参はキラキラしていて宝石のような扱いで売られている。
まだ朝7時前なのにお店が開いている。
分からないが、
朝イチの便で帰る観光客を取り込む為に開いているのかもしれない。
入ってみると日本で活躍する芸能人の写真がたくさん飾ってある。
韓国はこういう「乗っかるの」が多い。
あ!あの芸能人ここに来たんだ!
ちょっと中入ってみようよ!となる観光客が多いのだろう。
日本人にミーハーが多い事をよく知っている。
店には日本語が話せる店員がいる。
その人は店主と芸能人が写っている記念写真を指差して
「これは誰だ?」
「日本では有名な芸能人か?」
と逆に僕に聞いてきた。
ここの人は誰が誰だか分からないで記念写真を撮ってるようだ。
店員「これは有名?」
僕「有名。有名。」
「じゃあこれは有名?」
「あー、有名、有名」
「じゃぁ・・・これは?有名?」
「超有名だよ。」
「じゃあ・・これは?有名?」
「いや、知らないなぁ。」「じゃぁこの人は有名?」
ずーっと。
昨晩から寝ないでここにたどり着いた僕は朝7時に韓国のお土産屋さんの店員に「この芸能人は日本では有名?有名じゃない?」の確認をさせられた。
今度から日本の芸能人と写真を撮るときは
「あなたは日本で有名?」と聞いてから写真を撮りなさい。
まぁ殴られるけどね。
ここは気さくなお土産屋さんで
僕が別の土産物に興味を示し「これはなんだ?」と聞くと向こうも得意になって説明してくれる。
味見をさせてくれる。
これは「唐辛子のチョコレート」
一つくれたので食べてみる。
日本人はみんな買って行くらしい。
そりゃそうだろうという味がした。
美味しいとか不味いとかではない。
「そりゃそうだ味」だ。
僕はあまりにもいろいろ与えられ過ぎて何か買っていかない訳にはいかないぐらいここに居座り過ぎた。
僕は「ここは何時までやってるの?」と聞いた後、
「オーケー。」
と言い残し次に向かう。
「バイバイ」というのは寂しいし、
「また来るね」は嘘だし、
その真ん中をとった。
リヤカーに果物を乗せたお店が道の真ん中にある。
バナナと桃、ザクロなんかも売っている。
売り方は汚ならしいけど美味しそうだ。
「これは何?」と英語で聞いてみたが韓国語で返された。
韓国の年配の人は英語が全く通用しない。
そればかりか先程も「これはいくらだ?」と聞いた露店商のおばあさんに睨まれて無視される。
たまーにある。
過去に日本と韓国がいろいろあったからだろうと思う。
世代によって反日感情が違うのだろう。
ちょっとここらで座って休ませてもらう。
開いてない銀行らしきドアの前。
深夜にここに着いてから朝まで歩き過ぎた。
先程のジュースをご馳走になった店員さんにメールでお礼をする。