この世に定価がある限り!進め半額マン!

この世に定価がある限り!進め半額マン!

21時になると近所のスーパーのお惣菜が全て半額になる
その時の猛者の勢いがすごい

お惣菜コーナーでは通常

焼きそばが300円ぐらいで売られている
たこ焼きが300円ぐらいで売られている
お好み焼きが300円ぐらいで売られている

それらが150円になるものだから

猛者も黙っちゃいられない
猛者は21時くらいになるとどこからか現れて
シールが貼られるのを待っている

いや猛者中の猛者は20時50分ごろに店内に入り、
様子を伺いながら「フラフラ」している

野菜売り場から様子を伺う猛者もいる
お酒売り場から様子を伺う猛者もいる
なんなら
惣菜売り場にずっと居て「何にしようか」悩んでいるフリの演技をしている猛者もいる
演技がすごい。元俳優の猛者だ絶対

シールを貼る店員さんもまたこれ面白い
シールを貼る店員さんは「絵に描いたような20台前半」の初々しい
誤解を恐れずいうなら「初めてのバイトがここのスーパーです」みたいな若人で

その店員は21時になるとそれまでしていた作業を一回止めてバックヤードに帰り、シールを持ってきて惣菜コーナーにいく
するとそろそろかとばかり猛者が集結する
野菜売り場で「今日のお鍋は何にしようかなぁ」と思っている演技をしていた猛者が
「キターーーーー!!」とばかり、

お酒売り場で「今日は自分にご褒美でエビスにしちゃおうかしら」という演技をしていた猛者が
「ウォリャーーーーー!!」とばかり

猛者中の猛者の「惣菜ぴったりマンマークな猛者」は
「あれ、ちょうど買おうとしていたけど、ま、安くなるならそっちを。。」みたいな演技をしながら
全国かるた選手権優勝経験者よろしく
「これだーーーーー!」てなもんだ。

シールが貼られると
「キターーーーー!!」
「ウォリャーーーーー!!」
「これだーーーーー!」
が始まるので面白い

半額シールは人を変える

私は店員さんも半額シールがペタペタ貼ってある全身タイツを着て、

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「お待たせ!猛者ども!今からここにある惣菜を全部半額にする魔法のシールを貼ってやろう!
いいかよく聞け!これはすごいことだぞ!?
おい!そこの演技している君!
いいんだ!いいんだよ!こっちに来なさい!
照れてないで!よしよし!君は何が欲しいんだ!?
焼きそばか!笑
じゃあこれを今から半額にしてやろう!(シールを貼る)
ほら!これでレジで半額だ!よし!
それでは今から全部半額にしていくからみんなで叫んでくれ!
半額マーン!ってな!
せーの!!(半額マーン!)
声が小さいよ!笑
それじゃ3割引しかならないぞ!?
もう一度だ!せーの!(半額マーン!)
君!
君は全然声出てないじゃないか!
君のは20%プラスにしちゃうぞ!?笑
じゃあ君だけ叫んでみようか!
恥ずかしいじゃないよ!笑
こっちが恥ずかしいんだから!笑
せーの!(半額マーン)
よーし!ではいくぞ!!
半額フラッシューー!
ほらほらほらほらぁ〜〜(シールを貼っていく)
ハハハハハ!
では!また会おう!
この世に定価がある限り!進め半額マーン!!
ハハハハハ〜〜(立ち去る)」

ぐらいすればいいと思う