7月31日インドで大規模な停電が起こりました。6億人が影響を受けた世界史からみてもこのくらい大規模な停電はないみたいです。
自分がインドを訪れたのはもう2年も前になりますが、
その時の印象は「あ、この国はあと50年経っても変わらないな」というものでした。
どういう意味かというと、
インドは「頭ばかり発達して体が未熟な国」なのです。
インフラ整備(体)が一向に進んでいないのにIT分野(頭)は発達していると聞きます。
私が見たインドもそうでした。
上下水道の設備は急務なはずなのですがそんなことをやったら道路が渋滞して回らなくなる様相です。
ほとんどの道路に信号がないのですから。
今回の停電ですが、インド国内の庶民にしてみればそんなに驚いてはいないのではないでしょうか。
なぜならインドでは停電は日常茶飯事(1日に8回はある)だからです。
わたしは停電の時間が妙に神秘的でした。
急に目の前が真っ暗になると今まで考えていたことがリセットされて
「まぁなんとかなるだろ」と思わせてくれたり、
人とのコミュニケーションの距離が妙に近くなるんですね。
多分誰の顔だか分からないからだったり、
人の表情が読み取りにくくなるから自然と近くなるんでしょうか。
今回の停電はさすがに日系企業等にしてみればインドリスクとして考えなければならないのかもしれませんが、
私たち旅人にしてみれば「大切なものが何なのか考えさせられる瞬間」だったなぁと思い出しました。