さっき買ったイチゴジュースといいキュウイジュースといい、
韓国では珍しいジュースが置いてある。
日本で定番のジュースと言えばオレンジジュースやリンゴジュースだ。
リンゴが青森、
みかんが愛媛のように
韓国ではイチゴやスイカ、キュウイ、イチジク、ザクロ、などが大量に採れる産地があるのだろう。
こちらではそれらの果物が日本で買うより圧倒的に安い。
「ジュース」一つ取ってもお国柄が出る。
そういえばインドの代表的なフルーツジュースは「マンゴージュース」だった。
日本で高価な「マンゴー」が20円で買えたのは大量に採れるからだろう。
その国で大量に採れる果物はその国のジュースになるのだろう。
今僕は新村(シンチョン)に降り立ち、
学生が歩く方向について行き、
コンビニに着いた。
テラス席に座ってコリアンスタイル。
後ろの席では学生がノートを広げて勉強したりしている。
朝7時頃韓国の新村(シンチョン)は確かに学生が多い。
皆足早にどこかに向かう。
サラリーマンというのは働く日本人にだけ付けられた造語だろうか。
ソウルではスーツ姿の人を見ない。
金曜日の朝、
日本のローカル線や地下鉄はスーツ姿でごった返す。
満員電車に駅員が人を押し込む様は「デスイズ日本」だと聞いた事がある。
ここではスーツ姿の中年おじさんを見掛けない。
場所が場所ならいるのだろうか。
新村(シンチョン)には大きな建物やデパートがない。
今僕はシンチョンが余り観光客の心を踊らす場所でない事を知った。
竜山(ヨンサン)のような危なっかしさはないし、
明洞(ミョンドン)のような繁華街ではない。
南大門(ナンデムン)のような雑多さはない。
僕は今このファミリーマートでまた珍しいアイスと「T-money」(Suicaのような物)を買いのんびりしてる。
韓国と日本のコンビニは明らかに違う。
韓国のコンビニには雑誌が置いていない。
漫画本も置いていない。
なので立ち読みする風景がない。
韓国の人はエロ本をどこで買うのだろう。
あと驚かされるのは弁当やパンなどの少なさだ。
写真を見てもらいたいが本当にこれだけしか置いていない。
カップラーメンの種類もない。
僕は多分こういうことだろうと思う。
韓国は儒教の国で家族を大事にする。
夜は家族と食卓を囲むのだろう。
一人コンビニ弁当を買って部屋で食べるという習慣はないのではないか。
それを証明するように街には韓国料理で溢れ返っている。
店内はテーブル席が多い。とにかく皆で「囲む」事が好きみたいだ。
なので一人で食べるような食育は習慣にない。
「屋台」はあるがオリジンやほっともっとのような弁当屋はあまりみない。
多分韓国の人にとってコンビニ食は「非常時」なのではないか。
僕はわざと不味そうに作られているような韓国のコンビニ弁当を「宇宙食」を見るような印象を受けた。
コンビニの店員さんは「アニョハセヨ〜。」を多用する。
僕はアニョハセヨの使い方は「こんにちは」という意味で挨拶言葉だと思っていた。
色々使えるみたいだ。
「いらっしゃいませ。」と同じ意味で「アニョハセヨ」
「ありがとうございました。」の意味で「アニョハセヨー。」だ。
とにかくアニョハセヨを使い過ぎだ。
ちょっと休んだしあっちの方行ってみよう。
韓国のスイカは長細い。
わお。
これは本物だろうか。
大量の唐辛子。
日本ではお目に掛かれない一本一本が太い唐辛子だ。
お肉屋さんだ。
このピンクに光るショーウィンドーのお肉な感じ。
僕は竜山(ヨンサン)の置屋街を思い出した。