小さい頃から熱が出ると必ず見る「夢」があります。

「夢」というといろんな断片的な映像が支離滅裂に浮かびちょっとした登場人物との掛け合いもあり、ストーリー性も帯てる事がありますが、自分が高熱時に見る夢は「1」です。

数字の「1」だけをひたすら見せられるんです。

数字自身が意思を持ち、押し付けてきさえします。

どんなに「う~う~」うなされる事か。

目を閉じてイメージしてみてください。

今真っ暗ですよね?

そこに数字の「1」を浮かべてください。

できたら

その「1」が、

詰めてくるんです。

「1」

「1」

「1」

「1」

「1」

「1」

「1」

「1」

「1」

他の事を考えようとしても駄目です。

「1」しか浮かばない。

こんなんがずーと。

何時間も。

「1」だったらずっと「1」が迫ってきては大きくなったり 、小さい「1」が集まってきたり、

「1」をいろんな角度で見せられたり、

1だよ!1っ!と押し付けてるんです。

これが、例えば何の脈略も理由もなく「9」だったり、「53」だったりもするわけです。

自分は考えたくないのに頭では「53」しか考えられないし浮かんでこない。

さらには迫ってきて、

「53」

「53」

「53」

「53」

「53」

って何時間もやられたら

どうですか。

小さい頃から風邪で高熱になる度そんな映像が頭に浮かんではうなされるんです。