「僕のポケットはインポータントシングで一杯だよ!」
ポケットからパスポートを出して
「ディスイズインポータント!」
右ポケットからデジタルカメラを出して
「ディスイズインポータント!」
後ろポケットからサイフを出して、
「ディスイズインポータント!」
後ろ右ポケットからノートとペンを出して
「ディスイズインポータント!」
最後に拾った携帯電話を見せて
「ディスイズ!モスト!インポータントオブオール!」

ホテルの門近くに居合わせたカンボジア人の守衛が「あらら」と苦笑している。

ポケットに携帯電話、サイフ、デジタルカメラ、小銭入れ、パスポート、ノートとペンを入れながら自転車を漕いでいると
両膝の上下運動から携帯が地面に落ちた。

その余りにも衝撃的な音に「あーーーー!」と反射的に叫ぶ。
乗っていたレンタル自転車のうるさいブレーキをキーっといわせて
後ろに転がっている可愛い携帯ちゃんをいい子いい子しに駆け付ける。

シュリムアップに降り注がれる太陽が憎い程にディスプレイを暗くさせ『いってんのかいってないのか』よく分からない。

液晶がちょっと滲んで浮かび上がっている。

指で擦ると液晶が「逃げて」いく。
あーあ。

ジャパニーの「あーー!」が珍しかったのかブレーキの「キーー!」が胸を衝かれたのか駆け付けたカンボジア人が
「どうしたんだい?大丈夫か?」と心配してくれる。

僕は携帯電話がこのようになった事を告げ
男性に自身のジーパンにおけるポケットのキャパシティーのなさを嘆き訴える。

「僕のポケットはインポータントシングで一杯だよ。ディスイズインポータント!」

彼はピンときてないようだ。

僕は今何を伝えたかったのだろう。

大事な物だから常に持ってないといけないんですけど、それはそれでポケットパンパンですよ!って事だ。

これ逆の立場なら
「知らんわ!」って言われるな。
そりゃあんな顔なるわな。

カンボジア2日目⑤

携帯電話、サイフ、デジカメ、ノートペン、小銭入れ、パスポート、
ポケットに入れるのを止めたそれら大事な物を自転車の前カゴに入れて
ポップコーンか!と突っ込めるぐらい
ガッシャンガッシャン飛び跳ねさせて畦道なインターナショナル通りを行く。

カンボジア2日目④
日の出から早朝までアンコールワット内を廻る。

ずっと鳴り響くこの民族音はなんだろう。

あの寺院の横に生えている「耳掻きのふわふわの方」みたいな植物はなんだろう。

これ全て石を削って作られてるよ。
カンボジア2日目④
叙事詩ラーマーヤナの物語が描かれているらしい。
叙事詩の意味は解らない。
『天国と地獄』を表現している回廊。
カンボジア2日目④
一人で見ているふりをして日本語ガイドの話を盗み聞きする。
バレないように距離をとったりしながら。

たまに英語圏の団体を相手にしている英語ガイドの話を聞く。
リスニングの練習。
何言ってるかわからんわ。

日本人カップルが英語の発音がいい中国人家族の子供に「英才教育か」みたいな顔で眺めている。

ただ中国人だと思っていた家族が日本人だったもんだからカップルは「日本人?!」と声が出ちゃってお互い見合わせてる。

思い込みですね。

沼の水面がもうひとつの「ヒマラヤ」を映す。

三脚を立てている中国人。
ワットをバックに寄り添うフランス人。

日本人だ。
引退して夫婦でここまで来るのもいいですね。

お土産屋。

「いらない。いらない。」
この木彫りよく出来てるな。
「いくら?」
「3ドル?」
「高い高い!!」

安いけどね。
高い高い言っとこう。

改修工事が行われているアンコールワットは足場と緑色の防砂網で一部覆われている。

今回の「不完全な姿」が将来またここに来る動機になるだろう。
カンボジア2日目④
一旦バイバイ!

さて、
朝ここまで送ってくれたバイクのおっさんはいるだろうか?

もう3時間経ってるからね。
朝暗かったから顔なんて分からないだろうし、
暑いからどこかいっちゃっていないだろう。
まぁいなかったらいなかったで別のに乗ればいいか。
あ、でもお金払ってなかったな。
ま、いっか。
カンボジア2日目④

乗ってます。
朝と同じおっさんです。
うそでしょ?
よくわかったね?
外国人なんて何百人もいるのに。
よくいつ帰って来るか分からない日本の森田賢二を見つけたね?

ここら辺は「朝と同じおっさん」が何人いるんだろう。

ゲストハウスに戻ってきてもまだ9時前。

「ヤア。」
「ヤア。グッドモーニング。」
フロントの人は寝てないのかな?

これから今後の日程を決めなくてはいけない。

12時前チェックアウト。

それまでの3時間でこのゲストハウスから去るか延泊するか決まる。

昨日の晩あるカンボジアボーイに「8000リレルで『マッサージ』どうだ?」と誘われる。

僕はそんな事よりカンボジアボーイの後ろにある看板に目を奪われていた。

『to HoChiMnh,VETNAM』

ベトナムのホーチミンまでのツーリストバスがここから出ている事らしい。

値段は20ドル(1600円)、時間は半日掛かるという。

所持金が日本円21000円。あと19ドルと2700リレル。

残り10日間を1日2200円で暮らさなくてはいけない。
ホテル代込みで2200円は多分キツいだろう。

カンボジアにこのままいて映画「ラピュタ」の舞台ベンメリア遺跡に行くのもいい。

頭の中でイメージする。

タイで2週間過ごす予定で来た。
今回カンボジアに陸路入国しただけでも想定外だった。
移動移動で突っ込み過ぎてはいないだろうか?

ただまさか今回の旅でベトナムに行けるチャンスがあるとは。

ベトナムはどんな国なんだろう。

僕の周りに掃除が苦手な方がいてよく「どうやって掃除するの?」と聞かれます。
僕が実践してる掃除方法は、
物を買ったら(増えたら増えた分)捨てる。

最近1年間触れなかったものは捨てる。

自分がではなく人が汚い、色褪せてるなぁと思う物は捨てる。
です。

物も考えも捨てなきゃ入ってきません。
これが僕なりにコツだと思うのでみなさん頑張ってください!
では!

ミカさん→体調崩すどころか何かが隆々になっていきます。

先日テレビを変えました。 当初は専用チューナーで年末まで頑張ろうと思いましたがそれに何万払うのは馬鹿馬鹿しかったので大枚はたいて買いました。 みなさん既に感じているようにあの『表示』も邪魔でした。 ゴルフの全英オープンを見ていたのですが、 ちょうどグリーンのカップの所が『アナログ放送終了まであと何日』の所で 選手が打って、カメラがボール追いかけてるけど入るか入らないか表示が邪魔で分からない! 僕はこの戦争から『あがり』ましたが、 まだ買っていない方、 今は左側にあるアナログ放送終了までのカウント表示も 前日の23日には『あと1日』と真ん中にデカデカと赤字で映ると僕は予想してます。 24日の正午過ぎた後でもアナログ放送を観ていると『砂あらし』から何が出てくるの知ってますか? アナログ放送終了後に変えないで『砂あらし』観てるとなんとあのマスコット『地デ鹿』がリアルな鹿になって、 薄型テレビなら2頭、 ブラウン管は5頭、 パッパカパッパカテレビ画面から出くるらしいです。 そりゃもう大変! 部屋のソファーに乗るわ、 テーブルひっくり返すわ、 匂いが充満するわ、 お引き取り頂いた後も部屋ぐちゃぐちゃです。 それは「ハズレ」の場合で、 「当たり」なら 草薙君がそれぞれ2頭パッパカパッパカ出てきます。 そりゃもう大変! 歌うわ、 踊るわ、 シャンプーするわ。 お引き取り頂いた後も部屋中泡だらけ。 最近変えたくせに脅す側に回ってすみません。 いずれにしろ変えてない皆さん。 アイツらはマジですよ。 ミカさん→七夕は友達と飯食いに行きましたよ。

カンボジア2
日目③ カンボジア2
日目③ カンボジア2
日目③ カンボジア2
日目③ カンボジア2
日目③ カンボジア2
日目③ カンボジア2
日目③ カンボジア2
日目③ カンボジア2
日目③ カンボジア2
日目③

自転車置き場
自転車置き場

埼玉県鴻巣市まで行って免許更新。 バイクで片道1時間半。 池尻大橋から距離にすると往復90キロの長旅だったー。 あと 全然あれですけど、 みなさん何かで傷ついた「かさぶた」はイジってはいけません。 乾いてポロッと取れるのを待つだけです。 時間が解決する事もありますからジタバタしない事です。 みなさんにとっていい七夕になるといいですね! ではー。

最近初対面の人に
「体育会系ですよね?」と連続で言われました。

誉め言葉なのかなんなのかよく分かりませんが、
もうちょっと突っ込んで聞いた所
こっちの「男」じゃなくてこっちの「漢」らしいです。

いよいよわからない。
それはいいとして、
あー。
テレビ買わないと見れなくなるー。
サウジアラビアに行きたいー。

サヨナラダンス滝野元気
サヨナラダンス滝野元気

喉

喉真っ赤。 熱入り過ぎて声がうるせーから隣の女の子達引いてるわ。 「一回戦突破したんだから片乳ぐらいもませろ!」じゃないよ。

カンボジア2日目① 朝5時。 ゲストハウス前にいたモトサーを捕まえて 値段交渉もなしに3ドルでアンコールワットに向かってもらう。 まだ辺りは真っ暗。 カンボジア2日目① ここはアンコールワットへの一本道だ。 朝もはよから日の出を見ようと外国人のチャリンコやトゥクトゥクが同じ方向へ走らせる。 ぬるい風を切りながらバイクはそれらを抜かしてゆく。 アンコールワットへ行くにはワンデーパスチケットを購入する。 顔写真入りのそれは20ドルでアンコールワット遺跡郡どこにでも入れる。 大きな河に突き当たったら左へ、 周りが暗すぎてどこをどう行っているのか分からない。 帰りの為にも覚えておかなくてはいけない。 「着いたぞ?」 顔も見えないモトサーの男性が降りないのか?とばかり告げる。 ここがアンコールワット? 入り口と言われている所で「ここで待ってて!」と、帰りもお願いしようと待機してもらう。 乗車賃3ドルは先に貰わないのかな? 俺が逃げたらどうするんだろ。 暗くて何も分からない所で黒い人達に先程購入したワンデーパスを提示する。 よく分からないまま他の外国人についてゆく。 ここら辺一体に流れている音は何だろう。 うわすげー! カンボジア2日目① アンコールワットはフランス人の学者が偶然発見した遺跡らしい。 その形はクメール人によってヒマラヤ山脈を模して造られた物だという。 5時44分。 カンボジア2日目① 「ヒマラヤ」から日が昇る。

カンボジア1日目③ インターナショナルストリートというメインストリートでタクシーから降りた。 車内には5人乗り合わせていたが アンコールワットを示す矢印の看板を通りすぎ 「どこに行くんだ?」 と聞いても英語が分かる奴が車内にはもういない。 「ウエァユゴーイング」を繰り返してたらあまりにも回数いうので「ウェアユゴーイン外人」として笑われていた。 逆の立場なら確かにそれは笑う。 タクシーは明らかに「まずはこの外国人より乗り合わせた友達を所定の場所まで送ろう」という流れだ。 人の多さと外人団体が歩いている多さでここが間違えなく『繁華街』だと思い降りることにした。 一体あのまま乗っていたらどこまで連れて行くつもりだったんだろう。 知らない町に行くとまず地図が欲しい。 「地球の歩き方」等のガイドブックは持っていない。 どっちに行ったら何があるのかも分からず砂ぼこりが舞うインターナショナルストリートを賑やかな方に歩いていた。 タイとは全く違う発達ぶりに「これはいよいよやばいな」と覚悟する。 食事はどうしよう。 タイにはコンビニが多くていざという時は不自由はなかったがここ通りに限ってか知らないがちょっと違うみたいだ。 さっきから歩いて分かったがコンビニはここ一軒だけだ。 カンボジア1日目③ 向かいにはちょうど銀行がある。 どうしようかな、 これから。 宿。 食べ物。 朝から何も食べていない。 確かここら辺で「アンコールワット」への看板を見掛けた。 とりあえずアンコールワットに行ってみよう。 そこら辺のモトサー捕まえてアンコールワットに連れて行ってもらう。 メインストリートを右に曲がると一本の道がある。 ひたすら真っ直ぐ。 バイクで5分。 何か公園の駐車場のような所に入ったと思ったら運転手が告げる。 「アンコールワットは今日は終わった。」 「ここでチケットを買う」 そうなんだ。 そしたら明日の朝アンコールワットの「夜明け」を見にいこう。 さっきの場所まで戻ってもらい宿探しをしなくてはならない。 この後オールドマーケット付近で会った日本人に宿を紹介してもらう。 明日は朝5時に起きて アンコールワットの日の出を見にいこう。 ◇◆◇◆ カンボジア1日目③ シュリムアップではアメリカドルが使える。 カンボジア1日目③ 今日の晩御飯。 カンボジア1日目③ オールドマーケット近くのショッピングモール。 カンボジア1日目③ オールドマーケット。 外人が多い。 日本人が経営している『タケオハウス』の隣の宿に泊まる。 インターネットもあり1泊750円 カンボジア1日目③ 部屋はこんな感じ。 カンボジア1日目③ トイレだけなぜか新しい。 カンボジア1日目③ ホテル横の何か事件が起こりそうなガソリンスタンド。 タイの長距離バスに乗った時にタイ語を教わり仲良くなったおばあちゃんがくれた蒸しパン。 カンボジア1日目③ リュックから出てきた。

どうしよ。と思っています。 うちのマンションの管理人さんは高橋さんといいます。 僕は朝高橋さんがゴミ置き場や玄関を掃除していたら「おはようございます。」と挨拶を交わしている。 しかし大体の場合、 高橋さんは管理人室に『閉じ込められて』います。 管理人室の位置は 外からエントランスに入ったら左手側。 部屋から行くと エレベーターで下がって開いたら右側の 管理人窓口の向こう側にこちらを向いて座っています。 そこで目が合った場合はお互い「おはようございます。」とは口に出さず どちらも頭をペコリと下げるにとどめています。 ただそれが1日の始めの1回ならいいのです、 1日の間に何回もエレベーター前を行き来すると また「1日の始まり」のような挨拶とはいかない。 だんだん力を抜いて挨拶するようになる。 「ペコリ」具合が浅くなりお互い「うなずく」ぐらいになってくる。 エントランスを通る度に 管理人の方を向いて 目が合ったらうなずく。 それに対して向こうも僕の目を見てうなずく。 エレベーター来るまで待つ。 今のは何のうなずきだよ! それはまだお互い通じ合っているからいい。 「うなずき後」さらにエントランスを通り過ぎたりすると しまいにはお互い目を反らしたり、 『無視してあげる』ようになる。 ただそれはお互い「来た!」「いた!」と感じた時できる『気遣い』で、 僕だけが「いた!」と気付いてて 向こうが僕の存在に気付いない時は変な感じになる。 エレベーターを降りて、 エントランスへの扉が開く。 なんか管理人さんがこっちを向いている雰囲気を感じる。 見てるか分からないけど、 一応ペコリしておく。 ペコリ返しがない感じがするので ちょっと「本気で」チラッと見ると、 向こうの体はこちらを向いているが 何か作業していて全く気付いていない! そんな時は「あ!やべっ」と思い そのペコリをどうにかお辞儀じゃない事にして 下げた頭を戻さないで『お辞儀を完結』させず、 そのまま下を見て『お辞儀の途中』のまま歩いていく。 それを見た管理人さんにしてみれば 森田さん!『お辞儀の途中』のままどこに行くのよ! 前を見なさい!前を!だろう。 俺はエントランスで何をしているのだろうと思う。

先日、目黒区図書館の外のあるベンチで座っていると 小学生3人組が沢山並んでいる自動販売機の前で自分等の買ったジュースをみんなで飲み比べていた。 するとそこに 「聞こえてるなら返事ぐらいしろよ!」と怒りながら小柄なおっさんが現れた。 その勢いと突然の出来事に隣で携帯をいじっていた主婦も見入る程だ。 僕が時間帯と服装から「何かの少年スポーツクラブのコーチかな?」と思って見ていると 勢いそのまま おっさんは「無視した罰な?」とばかり ある1人の子供のジュースを取り上げて 顎を上げ ジュースをその上に位置させると 口を付けないように流し込んだ。 そして暴力的に取り上げたジュースを乱暴に子供に返すと 「ぶどうジュースうまいな!」とこれまた腹立つ感想を放った。 大の大人が 「ぶどうジュースうまいな!」って。 しかもその後 自分も買おうとして、 止めて、 別の子供のジュースを取り上げてまた口を付けないように飲んでる! そして買わない! 隣にいる主婦も「この人なんなの?」で見てる。 楽しい時間を引き裂かれて、 何かに犯された子供達の表情は暗く、 ジュースの量を気にして、 おっさんと目を合わせないようにしている。 するとおっさんは 「お前ら自転車か?!」 「気をつけて帰るんだぞ!」と何の因果か大人っぽい事をいう。 そして、 「ジュースを持ちながら自転車に乗るのか?」と子供達一人一人に確認し始めた。 僕はなぜあんなにも 「ジュースを持ちながら自転車に乗るのか」確認しているんだろう?と思ったがすぐに分かった。 当然「事故」の心配だ。 そしてその瞬間僕は「はっ!」とした。 僕は誤解をしていたようだ。 あのおっさんにしてみれば、 子供達がジュースを飲み比べている。 テンション上がっている。 やがてバイバイする。 自転車に股がる。 夕方一番事故が起こりやすい。 子供は興奮状態。 ペダルが必要以上に回る。 危ない。 一言いわなきゃ! 「おい!」 「おい!」 「聞いてんのか!」 そして輪に入ってきた訳だ。 その事をわざわざ伝えに来たのかもしれない。 「命あっての物種」 確かにジュース持ちながらの自転車はブレーキの際危ない。 僕はそのアプローチの仕方と伝え方に「あ、なるほどな」と逆に感心していた。 すると、 おっさんは最後の1人に 「ジュース持ちながら自転車に乗るのか?」 確認すると、 「ジュース持ちながら自転車運転は危ないぞ! ジュースがこぼれちゃうからな!」とジュースの心配をして去って行った。 お前はすぐそこの山手通りの交差点で毎日ぶどうジュース飲みながらずっと突っ立ってろ!

インドの警察

最初から読む→【アーグラの夜猿】1日目

6月27日〜7月4日出来事をお伝えしました。

長い文章なのに最後まで読んで頂いてありがとうございます。

たった1週間の出来事ですが、
みてお分かりのようにわたしにはあの国に半年いたような気さえします。

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カンボジア1日目② シュリムアップに着いたのは17時30分。 シソボンから2時間掛かった計算になる。 あの「タクシーと言えないタクシー」でシュリムアップに死なずに着くことができた。 シソボンではまずタイバーツをカンボジアリレルに換金したかった。 ある情報でタイバーツはカンボジアでも使用できると聞いていたが それは国境付近だけでシソボンのような田舎では全く使えない。 シソボンを歩いて回る事はなかったが 印象としては極度の貧しい町。 カンボジア1日目② シソボンは小学校の校庭くらいの広さにバスターミナルがあって その「校庭」で人々は商いをしていた。 多分ここが一番の繁華街だと思う。 ここら辺の商いは店舗を持たず 小学生くらいの子供が単体で何か分からない食べ物を売る。 1人でそのシソボンと呼ばれる「校庭」に入っていった僕はまだ目立たなかったが、 シュリムアップまでの長距離バスの乗り継ぎ?もしくは休憩所?に際して降り立った外国人は その余りにも分かりやすい格好の為、 生活が逼迫している売り子に囲まれていた。 その執拗さが貧しさを表している。 暫くして僕もシソボン人に見つかると 子供は「これ買って?」という訳でもなく ただザルの中を見せて こちらが歩くとおいていかれないようについてきて 止まったら目の前に立ち下から顔を見上げる。 彼らは決して目線を外さない。 英語で「銀行はどこか」と聞くと 「あ。英語だ。」 となり、親切心からか、恩を着せる為か、 どこかから英語が出来る中学生くらいの年の男の子を連れてきてくれる。 男の子に「今日は日曜日だからやっていない。」と告げられたので、 タイバーツを見せると 「ノー。」 ダメ元のドルを見せても 「ノー。」 これらはここでは何の役にも立たないらしい。 カンボジアに入った興奮でエクスチェンジの事はすっかり忘れてた。 また野宿? ずーっと突っ立っている日本人が ここの「校庭」で一番背丈がある。 次第に周りに人が集まりだした。 「この背の高い中国人は何をしたいの?」という周りの空気。 その疑問に英語の出来る「優等生」がカンボジア語で教えている。 腕を掴んで「こっちへ来い」とする奴がいる。 連れていかれた所は 土まみれに座っている白髪の汚いババアの所で そのババアは大量のカンボジアリレルを差し出して 「エクスチェンジできる」という。 いやいや!超怪しいな! タイバーツ幾らが何リレルか分からない。 ただお金がないのは困る。 銀行は休み。 正確にレートが分かったのはこの後シュリムアップの市中銀行で両替した時で カンボジアでは11月28日現在、 1ドルは3875リラ。 100円は4650リラ。 がレート。 その時シソボンのババアから両替したのは 完全にぼったくられそうなので とりあえず痛くも痒くもない20バーツにしといた。 日本円でいうと20バーツは60円で 2400リラをババアから貰った。 カンボジア1日目② こんなにお札貰えるの!? 後々分かったがこんなもんカンボジアでは全く使えない。 チップにもならない金額を恐る恐る交換してはお札の数になんだか「儲かったのでは?」と嬉々としてた。 別の男の子が 「シュリムアップに行きたいのかい? タクシーはどうだい?」 と声を掛けてくる。 オズの魔法使いの東の魔女みたいなババアから受け取ったボロボロの2400リレルを見せてこれで行けるか?と聞いたら 「冗談だろ?」で笑われた。 でもタイバーツしか持っていないんだ、 と吐くと 180バーツ(430円)で行ってくれるという。 タイバーツも使えるんかい! 「この車に乗れ!」 で乗せられたのは普通の白い乗用車。 カンボジア1日目② 外の奴がめっちゃこっち見てる。 この画。 潜入し過ぎたジャーナリストの画だぞ。 怖いな。 15分程待たされると 勝手に小僧達がタクシーの中に入って来る。 ちょっと待て待て! タクシーじゃないの? なんで入ってくるの? 相乗り? おかしいおかしい! 日本では普通乗用車はギュウギュウで5人乗りだが このタクシーには 「ちょっと詰めてもらえる?」をカンボジア語で指示され まさかの7人乗り。 うそでしょ!! おいおい! なんで「タクシー」なのにこんなギュウギュウにされるのよ! まてまて! お前ら自由行動か! しかもお前らお金払ってないだろ! 人のタクシー代をガソリン代にして! 「タクシー」って人の許可なしに相乗りできないもんなんだよ! 痛い痛い! 踏んでる踏んでる! え? 何? 何言ってるか分からねーよ! どうやらシソボン人は何処かに行く外国人にタクシーを勧めて、 商談成立したら、 出稼ぎや途中に家がある帰る奴を募って 一緒に乗っていくというクソ腹立つ習慣があるようだ。 渋谷駅から「玉川まで!」とタクシーの運転手に告げたら「ちょっと待ってくださいね。」と外に降りて、暫くしたら「あー、よかった。よかった。ちょっと詰めてもらえます。」 と言いながら普通乗用車のリヤシートに俺抜かしてプラス4人乗ってきたら おいコラふざけんなぼけ!と反応するのが日本人なら、 その後ギュウギュウ詰めの車内でお金を支払った人の膝の上に座りながら「あなたは何処から来たのですか?」と非日常の中で日常的な会話をし始めるのがシソボン人。 カンボジア1日目② めっちゃ笑ってるけど! 「楽しいですね!」じゃないよ! え? 何? 何言ってるか分からねーよ! あー。いやだ。 カンボジア1日目② 何時間このままなの? 快適さ求めてタクシー乗ったら 6人乗ってきたって。 ミスタービーンでしか観たことないぞ? カンボジア1日目② 笑ってるけど! 7人乗りのボロ乗用車は「危ない危ないの飛んでいけ〜」の100キロで農道をシュリムアップまで突っ走る。 助けてーーー!

カンボジア1日目① ポイペト。 タイ側の国境の町アランヤプラテートから カンボジア側の国境の町ポイペトへ。 カンボジアに入ると一気に活気がなくなるのを実感する。 舗装もされていないので砂ぼこりが舞う。 暑い。 賑わっているのは国境付近だけで1キロも歩くと両サイドは果てしない草原が広がる。 ポイペトから目指すのはシュリムアップ。 シュリムアップはカンボジア第二の都市とされている所で 世界遺産アンコールワットがある所だ。 ここら辺を歩いていると 「シュリムアップ?オーケーオーケー!乗りな!」おじさんがいる。 国境越えで疲れた外国人は目の前にある豪華な長距離バスに乗り込む。 長距離バスは何台も小さな店先に番長停めされていて 「シュリムアップに行くにはバスに乗るのが常識」と暗に知らしめているようだ。 イグミネーションで見かけた外国人は散り散りにどこかのツアー会社にバスの手配をお願いして 気付くと自分1人だけが歩いてシュリムアップまで行こうとしていた。 歩き過ぎてもう付近にはツアー会社もバスも駐車されていない。 つまりここまで歩く奴はカンボジア人にしてみれば 「だからシュリムアップは遠いんだって!勝手にしろ!知らないからな!」と突き放したという事だろう。 目の前にはただ一本の真っ直ぐな道があるだけだ。 シュリムアップまでは車で5時間は掛かるという情報を得たのは歩き初めてだいぶたった頃で その時にはもう外国人相手に交通商売するような奴はいない。 後方も今さら戻れない距離。 暫く目の前の「不安」と後方の「敗北」の狭間で 途方にくれて 「どうしよっかなー。」 ともらしていた。 「どうしたんだ?」 最初モトサーだと思ったが違うらしい。 カンボジアで最初のヒッチハイクは言葉も通じないおじさんで 「乗りな乗りな」でお金も要求しなかった。 カンボジア1日目① 10分ぐらい走ってくれ、 握手をして別れる。 「よかった・・。」 歩くと体力を使う。 「どんどんヒッチハイクしてやろ。」 という考えになっていた。 降ろされた所でまた親指を立てて後ろから走ってくる車を停める。 シュリムアップまで行きたい。 あ・・。あ〜。 「途中まで」って英語で何て言うんだ? すぐ単語帳で調べてそのまま使う。 「アイウォントゥゴーシュリムアップ、プリーズテイクミーハーフウェイ、ノーマネーオーケー?」 車をヒッチハイクしたのは初めてだ。 カンボジア1日目① お父さんらしき人と娘3人と外国人を乗せた車はシュリムアップを目指し国境からの1本しかない道をどこにも曲がらない。 真っ直ぐ行く。 車に乗り込んでも 何も質問してこないのが却ってよかった。 この道を歩こうとしていたのか・・。 ラジオからカンボジア語が流れてくる。 車内でもそのやり取りがある。 タイ語は耳に慣れていたがカンボジア語はまたなんともな感じだ。 舌をトゥリントゥリン使う?言葉が回るような?印象を受けた。 1時間ぐらい寝ていた。 上下する車に 「ちょっとちょっとちょっと!」となりながら目覚めた。 わざと溝にはまって走ってるでしょ!と思ったが 隣の少女は「何か?」と実に涼しい顔をしていたのでこちらも「別に?平坦な道路ですわね。」で抑えた。 看板にはシュリムアップの文字が出てきたので 「着いた?」と聞いたら ここは違うらしい。 何やら現地の人とお父さんが話をつけてくれている。 「ここからは彼が連れていってくれるよ!」と紹介されて「センキュー」 握手をして別れると 今度は違う男がバイクに乗せてくれた。 カンボジア1日目① 畦道を5分。 着いた先は「シソボン」という小さな町だった。 カンボジア1日目① シソボンはちょっと怖かった。

「そろそろ時間だ。」

時間まで女の子とホテルのレストランで話していたがそろそろ時間だ。

「シール貼ってあげようか?」

仲良くなるため、コミュニケーションを取るきっかけとして女の子が持ち歩いてるシール。

ホテルの従業員にも選ばせては貼ってあげていた。

意外とみんな喜んでいる。
わたしはなるほどなぁとコミュニケーションのきっかけに感心していた。

「これとこれしかない。どっちにする?」

そこには日本と韓国の国旗のシールがある。

わたしは「こっち。」と、
韓国のそれを肩に貼ってもらった。

ウンチャオからもらった韓国のシール
ウンチャオからもらった韓国のシール

情けない話だが、
韓国の女の子との別れを惜しみ、込み上げる物があった。

部屋で荷づくりをしている時が一番ヤバかった。

「素敵」というと柄じゃないけど、
わたしはたくさんのそれに似たような類いの思い出をその子からもらった。

ホテルをチェックアウトする。

従業員一人一人握手をして別れを告げる。

前に停まってるリクシャーに僕一人乗り込みアーグラカント駅を目指す。

女の子は歩いて行くという。
ここでお別れ。
「シーユーアゲイン」
をわたしは初めて使用した。

そんな余韻関係なしにリクシャーは黙って行く。

今日もインド国中でクラクションが鳴っている。

人との『別れ』程辛い事はない。
わたしはその時「いつかまた会える」を希望にした。

じゃなければとっくに膝から落ちて、手をつき、
おいおいやっていただろう。

アーグラカント駅になんとか着いた。
アーグラカント駅
これから4時間近く掛けて列車に乗りニューデリーに帰る。

そしてニューデリーからガンジー国際空港に向かう。

ふとわたしは今どんな顔をしているんだろう?と思った。

うん。
たくましい顔になったのかただ汚くなったのかよく分からない。

日本に帰ったら髭を剃らなくてはいけない。

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