ガリガリ君みかん味

当たりすぎるガリガリ君

当たりすぎるガリガリ君

ガリガリ君みかん味
ガリガリ君みかん味

弱った
また当たってしまった

わたしはこれをどうやって交換しようか考えなくてはいけない

舐めた棒をレジで出すことに抵抗がある

近くのスーパーはネパール国籍っぽい方がレジだが、
果たして分かるだろうか

「これは当たりです。ガリ子ちゃんには変えられませんが、ガリガリ君には変えられます。なのでこれもらいますね?いいですね?これもらいますね?」
説明しなくてはいけないのだろうか

棒を忍ばせていることにも抵抗がある

アイス以外も買わなければ格好がつかない

この当たり棒だけ持ってスーパーに行ったらどうだろう

レジに直行したらどうだろう

怖い怖い

「あいつ入り口からレジに直行してこれ出してきたぞ!で帰って行ったんだ!」噂される。

もちろん他も買うのだが、

ただ、これを交換するプラス、さらに新規のアイスを買いたい。

「どんだけだよ!」と思われないだろうか

そんな自分も、最近では当たりの棒が溜まってきている。

何本か持って行っていっぺんに変えたい

「お前!嘘つけ!アイスの当たり棒をどこかで製造しているだろ!」と思われないだろうか

いっぺんに出すからだ

1日置いてから当たりとアイスを交換してもらうか?

だめだ、

「お前昨日交換したアイスでさらに当たったのかよ!」
となる

「このお店のガリガリ君全部持っていく気かお前は!」
となる

そのネパール人が働いていない「シフトを見定めて」交換しようか

ちょっと待て、

そもそもわたしはアイスの棒を交換するために生きているのではないぞ?

「お前!アイスの当たりを交換するためにレジ係のシフトを分析したのかよ!」

アイスの棒でスーパーに行くタイミングを決めるべきではない

みかん味ってのも問題だ

みかん味がなかったらまた俺はその季節がやってくるまで交換できないではないか

「ソーダ味でもいいから持ってけよタコ!」

そんなの待っていたらどんどん当たり棒が溜まってしまう

しまいにはトラック一台分の当たり棒でわたしは

「交換しにきました。ちょっと台車借りていいですか?」になる

これは怖い

当たり棒も管理できなくなってくる

当たり棒専用の部屋も借りなければならない

月いくらの家賃だ

俺より立派なところに住んでいるじゃないか「当たり棒」のくせに

俺が当たり棒になりたいわ

意味がわからない

わたしがガリガリ君とレジで交換?

誰が生きて行く

誰が当たり棒だ

弱った

また当たってしまった