近所のバイク屋さんにヘッドライトの調子が悪いので診てもらいました。

どうやら「球が切れていた」だけだったようです。

その際おじさん(といってももうおじいちゃんなのですが)、

何をするにもキツイらしいのです。

そして僕はおじさんの悲しい言葉を聞きました。

僕は急いでいなかったので、ずーっと作業風景を見ていたのですが、

電球の玉を変える作業で、くるくる回すじゃないですか?外す為に。

それがなかなか外せないみたいでずーっとやっています。

写真のように。

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歯医者に例えて言うなら、奥歯の親知らずを直接手で引っこ抜こうとしているみたいなんですよ。

工具使わないんです。

素人目からすると工具を使って、表面の部品を外し、内部に迫ると思うのですが、長年の感覚なのでしょう。

親知らず見つけちゃった興奮状態で手を突っ込んでいるように見えるのです。まあ直ればいいのですが。

おじさんの手を見たのですが、真っ黒なんです。

石油まみれのような。

こういう作業をやる人の手と言うのは職業柄そうなるのでしょう。

洗っても落ちないのではないかと思うような取り返しのつかない汚れになっています。

作業服も汚れていて、地べたにぺったり座って、僕のバイクのヘッドライトを直すのに一心です。

その瞬間僕はおじさんが愛らしく思えてきました。

おじさんはおじさんなりに全力でやっているのだなと思い見てると、

その僕の視線がおじさんにしてみれば「何さっきからやっているんだ」と言う風に解釈されたのでしょう、バツが悪くなって自分からテコヅっている原因を吐露しました。

「手が。。手がさぁ。。手が短くて(電球に)届かないよ。。」

これは僕の責任ではないでしょうか。。

こんな悲しい言葉を引き出させてしまった。僕の日頃の行いの所為かもしれません。

こんな悲しいセリフありますか?

「手が短くて届かないよ。。」

こんな悲しい響きをした日本語がありますか?

「手が短くて届かないよ。。」

自販機の下に落ちた100円を拾う時しか言わないような。。

「手が短くて届かないよ。。」

冷蔵庫の後ろの隙間に落ちたしゃもじをどうにかして長い棒使って取る際のような。。

「手が短くて届かないよ。。」

手が長かったらいろいろな輝かしい未来が待っていたかのような

「手が短くて届かないよ。。」

叶わなかった夢のような

「手が短くて届かないよ。。」

平安時代なら一句詠みたくなるような。

「手が短くて届かないよ。。」

もうバイク屋向いていないんじゃないかとお客に思わせるような。。

「手が短くて届かないよ。。」

I wish I were a bird!!

僕はおじさんを抱きしめてやりたかったですよ。

だって手が短くて届かないんですから!

その後1時間掛けて電球の球を取り替えたおじさんはその達成感と満足感からか僕が「スピードメーターも調子悪いんですよねー」というと「それは時間あるときね。。」とタクシーでいうところの乗車拒否をするのでした。

それはやる気の問題っ!

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