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ソウル中央郵便局を左手に見ながら入っていった通りは「忠武路」(ハングムロ )と呼ばれている。

日本の渋谷とダブらせるなら韓国の「センター街」だ。

渋谷は〜電機やらライブハウスやクラブ、百貨店、風俗、公園やらで賑わっていて「渋谷」だけで何でもあるようなイメージだが、

ここ明洞(ミョンドン)はとにかく食べ物屋、女性用コスメ、マッサージ系、衣料品が多い。

観光客を意識しているような節がある。

食べ物屋は所謂「韓国料理」といった類いのが当たり前だがやはり多くて、
僕ら外国人はあそことあそこのお店は何が違うのか全く分からない。
全て同じ一品料理を売っているようだ。

日本の方の「渋谷」は食べ物屋だけでも色々な種類があるしその中でグレードも様々だが
韓国はちょっと違うみたいだ。
とにかく座敷に上がらせて皆で食べるようなお店の作りだし
「もうここの国に来たんだからこれでしょ?」
「あんた辛いの好きだから韓国来たんでしょ?」
と言われているようなゴリ押しっぷりだ。

それはメニューにとどまらず、
お店も韓国料理の隣は韓国料理だ。

日本の「寿司」が世界的に日本食を代表する食べ物だとしてもこのような街づくりにはならない。

寿司屋の隣が寿司屋で、
さらにその向かいは寿司屋。
そしてその寿司屋の奥の寿司屋の隣も寿司屋で・・さらにそのはす向かいの・・・・。

もういいわ!

外国人にしてみたら
「日本人はご飯を一回赤の他人にギュッとされないと食べたくないのか?」
「ホワーイ!?」
と疑問を持つかもしれない。

このような韓国の「渋谷」
明洞(ミョンドン)の片寄った街づくりに気付いたのは後の事だ。

韓国に滞在して2、3日経って冷静にものが見えた頃だ。

僕は今韓国ならここ!みたいな所にガイドブックの意思で立ってて、

機械的にタクシーから降りた。

「あれ?週末の『渋谷』のはずなのになぁ、人っ子1人いないなぁ。」

暗い道をとりあえず「あっちの方」に歩こうと思う。

今日は眠る為にホテルに行くのではなく、
疲れて歩けなくなって眠くなった時、
座り込んだ所が『ホテル』になるだろう。