首都プノンペンに着いたのはまだ日も上がらない早朝。
カンボジア3
日目①
同じバスで終点まで向かうのかと思っていたがそうではないらしい。
国境を越えるには越える為のバスと運転手が必要で
プノンペンはそのターミナル駅みたいだ。

バスの中で無くし物をした外国がいたので
一緒になって探してあげようと地べたに顔をつけて隅々を調べた。
するとバスが車庫に入る為動く。
「おいおい!今無くしもの探してるから!」
運転手も状況が分かったのかサイドブレーキを引く。
「ないなぁ。諦めてもらうしかないな、」と思い
ふと顔をあげると当の本人がいない。
バスの中はわたし1人。

あれ?と思いバスを降りると道路渡って向こうを友達と歩き出している。

え?あったの?諦めたの?何なの?

どうやら私は突っ込みよろしくの使い捨てコントをふっかけられたみたいだ。

プノンペンは背が高い建物が多い。

歩いてこの町の骨子を掴みたいのだが時間はあるだろうか。

露店を構えている胡散臭いおっさん達にバスチケットを提示するとホーチミンと書かれたチケットを渡された。
カンボジア3
日目①

「何時出発?」

「わからない。」

おっさんのいう「分からない」の意味するのは
ホーチミン行きのバスの点検や準備が出来ていないのか
まだそもそもここにバスが到着していないのか
どこかの都市からの外国人を乗せたバスも待っているのか
ちょっとよく分からなかったが
チケット売り場でおっさん6人が日の出前から談笑する姿に自分がそれ以上好奇心旺盛になるのを止めた。

そこに座っている金髪の外国人が友達に促されて立ち上がったら出発なのだろう。

昨日からの付き合いのこの集団を注視して散策しなければならない。

「お前は水祭りの事故現場を見たいか?」
「5分でいける。すぐそこだ。」

トゥクトゥクのおっさんが笑いながら提案してくる。

わたしは見たい衝動に駆られたが
いつ出発するか分からない国境バスに後ろ髪引かれて行く訳にはいかない
またおっさんの5分が本当に5分かどうかも分からない。
そのくらい簡単に行けるぞという意味の5分かもしれない。
やはりここを離れる訳にはいかない。

しかしほんの1週間前の自国の不幸を商売にしてしまうおっさんに面食らう。
カンボジア3
日目①
旅行会社の人らしくわたしが持っていたノートを乱暴に取り上げて雑に番号を書いてくれた。

そうこうしていると
ホーチミン行きのバスはなんの合図もなくやってきた。

私はここプノンペンからホーチミンまでがまさか「8時間」も掛かるとは思わなかった。
カンボジア3
日目①
沼地が続く。

カンボジア3
日目①
時折通る検問みたいな所で「ここは国境か?」と乗り合わせた隣のカンボジア人に聞く。
「私は分からない」らしい。
よく行き来しているんだろうと思い聞いてみたのだがファーストタイムらしい。

日本なら「道の駅」などの分かりやすい休憩地点があるが
このバスはなんの看板も無いところに急に停まる。

あれ?なんで停まったの?と戸惑っていると
後ろの方に座っていた外国人が「しかたねーな」みたいな顔をしながら前方の昇降口に向かっていきバスを降りる。

みんな降りるもんだからわたしもしかたなしに降りる。

じゃぁ降りなきゃいいじゃん!と思うのだが
とりあえず外の空気を吸いたいのだろう。

下ろされた所は「小屋」。

「小屋」が「レストラン」だと分かったのは不潔なコールドショーケースがあり、
砂まみれの席とテーブルがあり
簡易的な厨房があったからだ。
カンボジア3
日目①

「マトン?」
マトンは食べれない。
「チキン?」
あ、じゃぁチキンください。
なんだかチキンにポテトが入ったスープを頂く事にする。

あー!
なるほど!
温かくて!
よくダシが効いていて!

クソまずいな!

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