ホテル「レジェンド」
インドの電車は遅れる。

それも10分とかではない。
2時間〜4時間、場合によっては8時間遅れる。

わたしは全日程の鉄道の予約を日本で済ませればよかったと後悔していた。

日本でインドの鉄道会社の予約サイトにアクセスすると重くてどうしてもE-チケットを取る事が出来ない。(『Eチケット』※サイトを印刷すれば現地でチケットになる物。)

なので現地で電車予約をする事になった。

「電車を予約する」というと日本人は「ん?」と疑問に思うだろう。
日本では券売機でさくっと切符を買って多少混むし見送るときもある。ただその日電車に乗れない事はない。

インドでは違う。電車を予め予約しないと乗れない。

電車で移動したいのに席が満席になるとその日移動できない。

わたしは3日目の朝に「ガンジス川」がある『VARANASI』バラナシという街に着く計画をしていた。

なので2日目の夕方に寝台列車でデリーから15時間掛けて移動したかった。

hotelに着いて
一呼吸おいて
フロントで
「電車の予約は出来ないか?」と尋ねる。

ニューデリー1830分発
バラナシ7時30着
「2560 shiv Ganga Exp」

ホテルマン7人が固まって「こいつをどうにかしてやろう」とにやにや笑っている。
周りを囲まれる。

わたしは怖かったが怯んだらつけこまれると思い平静を保って堂々と立つことにした。

馬鹿にしている顔つきは世界共通だ。
その中で英語ができる奴が笑いながら「ない。」と言う。

「前日に明日の夕方発寝台列車の予約を取るのは無理なのかなぁ、ニューデリーで2泊するのか、」
と思っていたら

一人が「こっちにこい」と促す。

フロントのすぐ隣の奥ばったところの『トラベラーズツアー』と書いてある薄暗いちょっとした勉強机に座ると、
「旅は何日間なんだ?」
「日本人か?」
と聞かれる。

わたしは立ちながら
「関係あるのか?」
と尋ねると
「まぁ座りなさい」
と促す。

わたしは「座ったら最後だ」と。
ホテルに高額なツアーを組まされて金を巻き上げられる。

噂で何度も聞いていた。

わたしが「立ちながらでいい」と言うと向こうは

「その電車の予約は取れる」とさっきと違う事をいいます。
「いくらで?」
「1500ルピーだ」

わたしはこの値段は「怪しい」となんとなく感じ

「インターネットはあるか?」
「ある」
「エクストラチャージ?」「ノー」
のやりとりをして

すぐ脇にあったインターネットでインドの鉄道予約サイトにアクセスして
わたしが今提示した乗りたい列車、
今こいつが言った値段が適正か調べてみる。

500ルピー、

日本円で1000円の手数料が発生している事に気づいた。

ここでの500ルピーは現地の感覚で1日働いた収入ぐらいだ。

その時のわたしまだ日本の金銭感覚で向き合ってたので1000円で予約の手間が省けるならいいかもと思ったが、

手数料が500?かなりふんだくってるな。と感じ、

「インドで絶対騙されたくない!」
「絶対腹をくださない!」という強い意志があったわたしは

そもそもさっき
「列車はない」と言ったのに「ある」になり
「巻き上げ」に走るホテルマンに腹が立ち
そこから何を言われようが「I don’t speak English」を連呼して

「だめだ、こいつは言葉が通じない」
と向こうがお手上げになるまで演じる。
こうしてわたしはツアーに強制加入される事避けられた。
ホテル「LEGEMD」

日本人はその場の空気を悪くしたくない。という考えがある。なのでどうしたいんだ!という判断を迫られる時一瞬躊躇する。
でも考えなくちゃいけないのは「この旅は誰の旅」かという事だ。
自分の旅だ。
ちょっとでも違和感を感じたらどんなことでも曲げない事だと。

ただ自分の旅と言うからには責任がある。

自分の事は自分でしなくてはいけない。という事だ。

部屋に戻りテレビで何を言ってるか分からないCMを観ながら
「自分で直接ニューデリー駅の『外国人予約オフィス』に行けばもしかしたら発券してくれるかも」という考えにいたった。

(外国人専用チケットオフィス。直接インド鉄道チケットが買えるオフィス。インド人は入れない為並ばないで買える。)

わたしは朝5時にホテルをチェックアウトをし
全く街灯もない日も上がっていない暗いニューデリーの街を予約オフィスが開く朝8時までの3時間散歩も兼ねて歩く事にするのだった。

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