カテゴリー別アーカイブ: カンボジア

こちらは「カンボジア」のカテゴリーです。
今ちょっと文章が読みづらくなっています。すみません。
4月中旬まで待ってください。

この回るシーリングファンは何の意味があるのだろうとベッドに沈みながら考えていたが同時に思い出されるのはあの女の子だ。

その遺跡の周りには森があり
隆々と伸びているその木々や鬱蒼と繁る葉の隙間から光が射し廊下や中庭の所々を日や陰にしていた。

さらに遺跡が「遺跡」である事を象徴しているのは
もはや「建物」として形がない程壊されている所だったり、
誰もこれを片付けようなどする訳でもなく
為されたままに放って置かれている所だ。

回廊にも「天井」というものがあったりなかったりする。
照らす光が幻想的で
上記のような木々や葉から落ちてきた光がさらには石と石の間に降ってきてさらにそれを演出する。

そんな今でいう「寂しい跡地」の中を廻っていた。

普通通りすがりに人と人が出会った時
感想は「ちょっと目が合った」ぐらいだと思う。

その後ずっと見つめる訳にはいかない。

お互い礼儀で目をそらしたり
異国の人同士なら軽く口角を上げるぐらいで終わる。
ハーイ。

そんなもんだ。

その軽会釈は大抵は目と鼻の先でされるものだ。

お互い目が合って
居心地の良さを感じたら話を積むかもしれないし何も呼応しなかったら日常に戻る。

旅先の、
一過性の出逢いだったらそんな所だろう。

その女の子は違った。

6歳ぐらいの赤いワンビースを着たその子を
僕は風景の中の一部としてやり過ごした後、ん?となり初めて女の子に焦点を合わせた。

彼女は10分ぐらい前から僕がずっと振り向くのを待っていたかのように、
「最初から」笑みを浮かべていた。

それもかなり遠くの方から。

大多数の皆さんがやるように僕は行き過ごした後、
「あれ?俺を見ているのかな?」
再確認でもう一度振り向いてみる。

すると彼女は
僕が振り向いた瞬間ササッと陰に隠れる。

「あれ?なんだろ。」

こんな遠距離で。

まぁ子供だしそういう事もあるだろう。

独り暮らしの冷蔵庫ぐらいある石が積み上げられ、
階段なんだか敷居なんだか分からない石がゴロゴロしている「家の中」を歩き出す。

ただ歩いていても何か気になる。

よし。

今度はこっちのタイミングでササッと見てやる。

せーの!

あれ?
いない・・。

あれ?どこいったんだろう。
でも何か視線感じ・・わーびっくりした!!

あんな遠い所から見てる!

あっ!走った!

あれ?どこいった?
いなくなった。

「この先の仏像にお線香をあげる場所があります。
お線香いかがですか?」

家の中で所々こういったように座って物を売っているグループがある。

お母さん?が商売をしている間子供達は周りで追いかけっこしている。

ただあの女の子だけは単独行動だ。

エクスキューズミー?
フーイズザッガールフーイススタンディングアラウンドゼアー?

ガール?アイドンノー。

いや、さっきからあそこら辺にいる女の子だよ。

あれ?いない。

このアイドンノーが本当に「女の子は知らない」の意味で使っているのか「あなたの言っている意味がわからない」と伝えているのかどっちなんだろう。

よく関わりたくない時面倒臭がってアイドンノーという奴がいる。

だんだん遺跡どころではなくなってきた。

後ろを振り向く。

いた。

遠くの方に。

ちょっと手を振ってみようかな。

「おーい!何してるのー?!という感じではなく「やぁ、」といった、

もし自分の勘違いでもいいようにリスクを考えながら自信ない感じで右手を左右に揺らす。

やぁ。

うわ!振り返してきた!

明らかだな。

何か言いたいのかな?

距離にして大体30メートルぐらいで
ここからだとこうして手でつまめそうな小ささの距離を保たれてる。

追いかけてみようかな?

よーし。
ちょっと待ってろよ・・うわ!逃げた。

1、2歩彼女に向かっていっただけなのに。

何がしたいんだろう。

ここの遺跡はそれ自体入り口と出口があるわけではない。

なので感覚は古びた建物の中を見学している感じだ。
何か珍しい骨董品やもちろん調度品もない。

積まれた古石に生い茂る自然。

そんな幻想的なこの場所で「得体のしれない女の子」だ。

妖精?

目の前には現れず
振り向く所に位置して、
遠もはるばるこちらを見送り
「あれ?俺のこと見てるよね?」と手を振ると手を振る。
「ん?どうしたんだい?」と歩一歩向かうと被害者のように逃げる。

この後一定の距離を歩いたあと3回ぐらいこれを繰り返す。

いたちごっこ?

段々気持ち悪くなってきた。

こうしてたまに振り向くと手を振っている。

僕が振り向いて、
見つめ合って、
手を「振りだした」訳ではなく、
僕が振り向く前から振っていたに違いなかった。

よく日本で
美容室でお会計した後、
ありがとうございました。と言われて
店先まで見送られて
歩き出す。
もう店内入ったろと思って振り向いたら
うわ!まだいるし!
しかも手振ってる!
怖っ!
というのがある。

アンコール遺跡群のとある遺跡では
何も切ってないし払ってないのにそれがある。

女の子の「原因」が全くわからない。

ただのシステムエラーじゃねーか!

こんなもんカンボジアが遺跡を作り過ぎて生じてるエラーだ。

あの女の子誰?
「知らない。」って!

バグってるわ!

この遺跡がもしファミコンカセットだったら一回本体から取り出して
基盤の所フーフーしてやる所だわ!

段々怖くなった僕はとりあえず冒険の書をもう一回スタートすべく遺跡を後にしようと踵を返す。

歩き出して、
最後にもう一回見てみようかな。という気になる。

どれ。

うわ!遠距離から見てる!

何で!?

生ぬるい窓風を循環させてくれるファンを眺めながら、
ひょっとしたらあの子はカンボジア政府に雇われていて、
外国人が自国に帰ったら「こんな子がいた!」というエピソードを作るためこのような動作を行う事を指示され、
決して接触しないように
話さないようにと
教育されている子供なのかもしれないと愚考をめぐらせていた。

話題性を作って集客する類いなのかなと勘繰っていた。

だとしたら僕はまんまとひっかかった事になる。

あの女の子は何だったのだろう。

「勘違い」ではないし「幽霊」でもない。

お互い認識してて、
意志疎通があって、
最後の方は相手に合わせてカマ掛け合っていた。

ただ数いるカンボジア人や外国人がいる遺跡で僕だけが見えている女の子だった。

タケオハウスで1日1ドルのボロボロなレンタル自転車か3ドルの比較的しっかりした自転車か選ぶ。

ブレーキが危ういと不安だ。
出先でパンクなんてされたら余分な時間と労力が掛かる。

ハーフパンツとサッカーユニフォームというラフな格好で早朝行ったアンコールワット遺跡郡に改めて向かう。

どこをどういったっけ?

あそこの人に聞いてみよう。

ウェアイズダアンコールワット?

この3人暑い中なんで座っているんだろう。

センキュー。

背が高い建物なんて外国人向けのホテルだけ。

赤茶けた土壌。
歩道がない一本道

自転車で走り回っている奴はいない。

こいでもこいでも見えてこない。

ゲストハウスから一つ目の遺跡ポイントまでえらい時間が掛かった。
カンボジア2日目⑥
どのくらいか説明すると、
都内でいうと、

新宿から甲州街道を四谷、内堀通りを左皇居を眺めお茶の水方面へ後楽園を真っ直ぐ
上野公園あたり迄ぐらいの距離を自転車で走ったと思う。

かなり骨。

こいでもこいでも次の曲がり角が見えない。

僕は自分自身を励ましながら自転車を漕ぐ事で保つ。
強めな太陽のせいか、
ついには頭までハイになってくる。

「この為に毎日駒沢公園を走って来たんだ」とか、
「がんばれ森田!」とか心で思いながら自分を鼓舞する。

いやいや自転車こいでるだけだろ!
と距離を置く自分もいる。

もう何年分ペダルをこいだろう。

ペダルをこいでるのか
ペダルにこがされているのかよくわからなくなってきた。

足を下に持って行く。
すぐに上に上がってくる。
右が下がれば左が上がる。
結構ふわっと上がってくるものだ。

もし今誰かに
カンボジアに何しに来たの?って聞かれたら、

そんなの決まっているだろ!ペダルをこぎに来たんだよ!
と一喝するだろう。

いよいよ精神も危うくなってきた。

もしあなたは誰ですか?と聞かれれば、
僕ですか?
ペダルの奴隷です。
よろしくお願いいたします。
と自己紹介するだろう。

手放し運転をしたり
たちこぎしたり、
もう一通りやった。

鼻歌も歌った。

両サイドの森林も今の自分には見えない。

余りにもハイになった僕は自転車大好き男という一発芸も思いついた。

俺は何をしているんだろうと疑い始めてきた。

一通りセンチメンタルにもなった。

あの人何しているかなぁ?

日本の友達を想う。

あれ?
この自転車!
よーく見たら

千葉県から盗難された自転車じゃない?

カンボジア2日目⑥
日本で盗まれてカンボジアのシュリムアップまできたのかい?

良く盗難物は海外に飛ばされるって聞くけど。

1時間程自転車をこぐと森の中に遺跡が顔を出した。

ただそれらは当たり前だがアンコールワットを拝んだ後では何か物足りないものだ。
観光客もまばら。

この広い遺跡郡の中でも観光客は「違い」を求めているらしかった。

「あそこは賑わっているな。なんだろう。」

外国人がいる所に商いありだ。

カンボジア2日目⑥

これを見て分かるように外国人を「入り待ち」している

写真を売る5歳の男の子。

花束を渡してくる妹。

「いらない。いらない。」

アクセサリーを地べたに広げている歩けないおばあちゃん。

ただ単の物乞。

ガイドをしてやるという少年。

何を言ってるかわからない兄弟。

それらのディスイズカンボジアが芸能レポーターか!と突っ込める程に歩いている外国人を囲む。

それらをクリアーすると音が聞こえてくる。

木陰にござを敷いて
いつからやってたの?と質問したくなるような演奏が行われている。
盲目の人
片手がない人
脚がない人
耳が聞こえない人

各々民族楽器で叩いたり吹いたり弾いたり

よく見たらなんか書いてある。
「この方々はカンボジアの地雷によって・・・」云々。「喜捨」だ。

前世に悪行を働き今世にその報いを受けているヒンドゥーを見たことがある。
目の前の人は前世も来世もない。
今世でやられた!と訴えている。

ある程度歩くと音楽が止んだ。

後ろを振り向いたらさっきの方々は休んでいた。

そしてまた外国人がある程度近づいて来たら
演奏を再開していた。

その現金な感じと要領のよさに「ですよねー。」と思う。

タ・プローム。

遺跡群の中でも人気の遺跡。

この木根っこの根ざし方。

カンボジア2日目⑥
カンボジア2
日目⑥
ここの遺跡では圧倒的な積年のパワーと「そこ入っちゃいけない所だろ!早くおっさんどけよ!」のコラボを写真におさめておく。
カンボジア2日目⑥

おいおっさん!
お前がそこに入ってポージングしてバカ彼女が写真に収めたから
みんながやりだしたじゃねーか!
その自然の猛威を「単独」で撮らせろ!

ヨーロピアンかアメリカンか知らないけどお前らそーゆー領域を越えて制覇したがる所あるぞ!(怒)

この後、枠を越えて写真とる奴続出。
単独で撮ることを諦めた。
僕は志半ばにその遺跡を後にしてまたペダルをこいだ。
森林浴に効能はあるのだろうか。
カンボジア2
日目⑥
「あ、あそこにも遺跡がある。」
カンボジア2日目⑥
問題の女の子を見たのはその遺跡に立ち寄った時。

僕は幽霊というような類いは信じないしあっても気付かないのだが
あれは何だったんだろうと思う。

「僕のポケットはインポータントシングで一杯だよ!」
ポケットからパスポートを出して
「ディスイズインポータント!」
右ポケットからデジタルカメラを出して
「ディスイズインポータント!」
後ろポケットからサイフを出して、
「ディスイズインポータント!」
後ろ右ポケットからノートとペンを出して
「ディスイズインポータント!」
最後に拾った携帯電話を見せて
「ディスイズ!モスト!インポータントオブオール!」

ホテルの門近くに居合わせたカンボジア人の守衛が「あらら」と苦笑している。

ポケットに携帯電話、サイフ、デジタルカメラ、小銭入れ、パスポート、ノートとペンを入れながら自転車を漕いでいると
両膝の上下運動から携帯が地面に落ちた。

その余りにも衝撃的な音に「あーーーー!」と反射的に叫ぶ。
乗っていたレンタル自転車のうるさいブレーキをキーっといわせて
後ろに転がっている可愛い携帯ちゃんをいい子いい子しに駆け付ける。

シュリムアップに降り注がれる太陽が憎い程にディスプレイを暗くさせ『いってんのかいってないのか』よく分からない。

液晶がちょっと滲んで浮かび上がっている。

指で擦ると液晶が「逃げて」いく。
あーあ。

ジャパニーの「あーー!」が珍しかったのかブレーキの「キーー!」が胸を衝かれたのか駆け付けたカンボジア人が
「どうしたんだい?大丈夫か?」と心配してくれる。

僕は携帯電話がこのようになった事を告げ
男性に自身のジーパンにおけるポケットのキャパシティーのなさを嘆き訴える。

「僕のポケットはインポータントシングで一杯だよ。ディスイズインポータント!」

彼はピンときてないようだ。

僕は今何を伝えたかったのだろう。

大事な物だから常に持ってないといけないんですけど、それはそれでポケットパンパンですよ!って事だ。

これ逆の立場なら
「知らんわ!」って言われるな。
そりゃあんな顔なるわな。

カンボジア2日目⑤

携帯電話、サイフ、デジカメ、ノートペン、小銭入れ、パスポート、
ポケットに入れるのを止めたそれら大事な物を自転車の前カゴに入れて
ポップコーンか!と突っ込めるぐらい
ガッシャンガッシャン飛び跳ねさせて畦道なインターナショナル通りを行く。

カンボジア2日目④
日の出から早朝までアンコールワット内を廻る。

ずっと鳴り響くこの民族音はなんだろう。

あの寺院の横に生えている「耳掻きのふわふわの方」みたいな植物はなんだろう。

これ全て石を削って作られてるよ。
カンボジア2日目④
叙事詩ラーマーヤナの物語が描かれているらしい。
叙事詩の意味は解らない。
『天国と地獄』を表現している回廊。
カンボジア2日目④
一人で見ているふりをして日本語ガイドの話を盗み聞きする。
バレないように距離をとったりしながら。

たまに英語圏の団体を相手にしている英語ガイドの話を聞く。
リスニングの練習。
何言ってるかわからんわ。

日本人カップルが英語の発音がいい中国人家族の子供に「英才教育か」みたいな顔で眺めている。

ただ中国人だと思っていた家族が日本人だったもんだからカップルは「日本人?!」と声が出ちゃってお互い見合わせてる。

思い込みですね。

沼の水面がもうひとつの「ヒマラヤ」を映す。

三脚を立てている中国人。
ワットをバックに寄り添うフランス人。

日本人だ。
引退して夫婦でここまで来るのもいいですね。

お土産屋。

「いらない。いらない。」
この木彫りよく出来てるな。
「いくら?」
「3ドル?」
「高い高い!!」

安いけどね。
高い高い言っとこう。

改修工事が行われているアンコールワットは足場と緑色の防砂網で一部覆われている。

今回の「不完全な姿」が将来またここに来る動機になるだろう。
カンボジア2日目④
一旦バイバイ!

さて、
朝ここまで送ってくれたバイクのおっさんはいるだろうか?

もう3時間経ってるからね。
朝暗かったから顔なんて分からないだろうし、
暑いからどこかいっちゃっていないだろう。
まぁいなかったらいなかったで別のに乗ればいいか。
あ、でもお金払ってなかったな。
ま、いっか。
カンボジア2日目④

乗ってます。
朝と同じおっさんです。
うそでしょ?
よくわかったね?
外国人なんて何百人もいるのに。
よくいつ帰って来るか分からない日本の森田賢二を見つけたね?

ここら辺は「朝と同じおっさん」が何人いるんだろう。

ゲストハウスに戻ってきてもまだ9時前。

「ヤア。」
「ヤア。グッドモーニング。」
フロントの人は寝てないのかな?

これから今後の日程を決めなくてはいけない。

12時前チェックアウト。

それまでの3時間でこのゲストハウスから去るか延泊するか決まる。

昨日の晩あるカンボジアボーイに「8000リレルで『マッサージ』どうだ?」と誘われる。

僕はそんな事よりカンボジアボーイの後ろにある看板に目を奪われていた。

『to HoChiMnh,VETNAM』

ベトナムのホーチミンまでのツーリストバスがここから出ている事らしい。

値段は20ドル(1600円)、時間は半日掛かるという。

所持金が日本円21000円。あと19ドルと2700リレル。

残り10日間を1日2200円で暮らさなくてはいけない。
ホテル代込みで2200円は多分キツいだろう。

カンボジアにこのままいて映画「ラピュタ」の舞台ベンメリア遺跡に行くのもいい。

頭の中でイメージする。

タイで2週間過ごす予定で来た。
今回カンボジアに陸路入国しただけでも想定外だった。
移動移動で突っ込み過ぎてはいないだろうか?

ただまさか今回の旅でベトナムに行けるチャンスがあるとは。

ベトナムはどんな国なんだろう。

カンボジア2日目① 朝5時。 ゲストハウス前にいたモトサーを捕まえて 値段交渉もなしに3ドルでアンコールワットに向かってもらう。 まだ辺りは真っ暗。 カンボジア2日目① ここはアンコールワットへの一本道だ。 朝もはよから日の出を見ようと外国人のチャリンコやトゥクトゥクが同じ方向へ走らせる。 ぬるい風を切りながらバイクはそれらを抜かしてゆく。 アンコールワットへ行くにはワンデーパスチケットを購入する。 顔写真入りのそれは20ドルでアンコールワット遺跡郡どこにでも入れる。 大きな河に突き当たったら左へ、 周りが暗すぎてどこをどう行っているのか分からない。 帰りの為にも覚えておかなくてはいけない。 「着いたぞ?」 顔も見えないモトサーの男性が降りないのか?とばかり告げる。 ここがアンコールワット? 入り口と言われている所で「ここで待ってて!」と、帰りもお願いしようと待機してもらう。 乗車賃3ドルは先に貰わないのかな? 俺が逃げたらどうするんだろ。 暗くて何も分からない所で黒い人達に先程購入したワンデーパスを提示する。 よく分からないまま他の外国人についてゆく。 ここら辺一体に流れている音は何だろう。 うわすげー! カンボジア2日目① アンコールワットはフランス人の学者が偶然発見した遺跡らしい。 その形はクメール人によってヒマラヤ山脈を模して造られた物だという。 5時44分。 カンボジア2日目① 「ヒマラヤ」から日が昇る。

カンボジア1日目③ インターナショナルストリートというメインストリートでタクシーから降りた。 車内には5人乗り合わせていたが アンコールワットを示す矢印の看板を通りすぎ 「どこに行くんだ?」 と聞いても英語が分かる奴が車内にはもういない。 「ウエァユゴーイング」を繰り返してたらあまりにも回数いうので「ウェアユゴーイン外人」として笑われていた。 逆の立場なら確かにそれは笑う。 タクシーは明らかに「まずはこの外国人より乗り合わせた友達を所定の場所まで送ろう」という流れだ。 人の多さと外人団体が歩いている多さでここが間違えなく『繁華街』だと思い降りることにした。 一体あのまま乗っていたらどこまで連れて行くつもりだったんだろう。 知らない町に行くとまず地図が欲しい。 「地球の歩き方」等のガイドブックは持っていない。 どっちに行ったら何があるのかも分からず砂ぼこりが舞うインターナショナルストリートを賑やかな方に歩いていた。 タイとは全く違う発達ぶりに「これはいよいよやばいな」と覚悟する。 食事はどうしよう。 タイにはコンビニが多くていざという時は不自由はなかったがここ通りに限ってか知らないがちょっと違うみたいだ。 さっきから歩いて分かったがコンビニはここ一軒だけだ。 カンボジア1日目③ 向かいにはちょうど銀行がある。 どうしようかな、 これから。 宿。 食べ物。 朝から何も食べていない。 確かここら辺で「アンコールワット」への看板を見掛けた。 とりあえずアンコールワットに行ってみよう。 そこら辺のモトサー捕まえてアンコールワットに連れて行ってもらう。 メインストリートを右に曲がると一本の道がある。 ひたすら真っ直ぐ。 バイクで5分。 何か公園の駐車場のような所に入ったと思ったら運転手が告げる。 「アンコールワットは今日は終わった。」 「ここでチケットを買う」 そうなんだ。 そしたら明日の朝アンコールワットの「夜明け」を見にいこう。 さっきの場所まで戻ってもらい宿探しをしなくてはならない。 この後オールドマーケット付近で会った日本人に宿を紹介してもらう。 明日は朝5時に起きて アンコールワットの日の出を見にいこう。 ◇◆◇◆ カンボジア1日目③ シュリムアップではアメリカドルが使える。 カンボジア1日目③ 今日の晩御飯。 カンボジア1日目③ オールドマーケット近くのショッピングモール。 カンボジア1日目③ オールドマーケット。 外人が多い。 日本人が経営している『タケオハウス』の隣の宿に泊まる。 インターネットもあり1泊750円 カンボジア1日目③ 部屋はこんな感じ。 カンボジア1日目③ トイレだけなぜか新しい。 カンボジア1日目③ ホテル横の何か事件が起こりそうなガソリンスタンド。 タイの長距離バスに乗った時にタイ語を教わり仲良くなったおばあちゃんがくれた蒸しパン。 カンボジア1日目③ リュックから出てきた。

カンボジア1日目② シュリムアップに着いたのは17時30分。 シソボンから2時間掛かった計算になる。 あの「タクシーと言えないタクシー」でシュリムアップに死なずに着くことができた。 シソボンではまずタイバーツをカンボジアリレルに換金したかった。 ある情報でタイバーツはカンボジアでも使用できると聞いていたが それは国境付近だけでシソボンのような田舎では全く使えない。 シソボンを歩いて回る事はなかったが 印象としては極度の貧しい町。 カンボジア1日目② シソボンは小学校の校庭くらいの広さにバスターミナルがあって その「校庭」で人々は商いをしていた。 多分ここが一番の繁華街だと思う。 ここら辺の商いは店舗を持たず 小学生くらいの子供が単体で何か分からない食べ物を売る。 1人でそのシソボンと呼ばれる「校庭」に入っていった僕はまだ目立たなかったが、 シュリムアップまでの長距離バスの乗り継ぎ?もしくは休憩所?に際して降り立った外国人は その余りにも分かりやすい格好の為、 生活が逼迫している売り子に囲まれていた。 その執拗さが貧しさを表している。 暫くして僕もシソボン人に見つかると 子供は「これ買って?」という訳でもなく ただザルの中を見せて こちらが歩くとおいていかれないようについてきて 止まったら目の前に立ち下から顔を見上げる。 彼らは決して目線を外さない。 英語で「銀行はどこか」と聞くと 「あ。英語だ。」 となり、親切心からか、恩を着せる為か、 どこかから英語が出来る中学生くらいの年の男の子を連れてきてくれる。 男の子に「今日は日曜日だからやっていない。」と告げられたので、 タイバーツを見せると 「ノー。」 ダメ元のドルを見せても 「ノー。」 これらはここでは何の役にも立たないらしい。 カンボジアに入った興奮でエクスチェンジの事はすっかり忘れてた。 また野宿? ずーっと突っ立っている日本人が ここの「校庭」で一番背丈がある。 次第に周りに人が集まりだした。 「この背の高い中国人は何をしたいの?」という周りの空気。 その疑問に英語の出来る「優等生」がカンボジア語で教えている。 腕を掴んで「こっちへ来い」とする奴がいる。 連れていかれた所は 土まみれに座っている白髪の汚いババアの所で そのババアは大量のカンボジアリレルを差し出して 「エクスチェンジできる」という。 いやいや!超怪しいな! タイバーツ幾らが何リレルか分からない。 ただお金がないのは困る。 銀行は休み。 正確にレートが分かったのはこの後シュリムアップの市中銀行で両替した時で カンボジアでは11月28日現在、 1ドルは3875リラ。 100円は4650リラ。 がレート。 その時シソボンのババアから両替したのは 完全にぼったくられそうなので とりあえず痛くも痒くもない20バーツにしといた。 日本円でいうと20バーツは60円で 2400リラをババアから貰った。 カンボジア1日目② こんなにお札貰えるの!? 後々分かったがこんなもんカンボジアでは全く使えない。 チップにもならない金額を恐る恐る交換してはお札の数になんだか「儲かったのでは?」と嬉々としてた。 別の男の子が 「シュリムアップに行きたいのかい? タクシーはどうだい?」 と声を掛けてくる。 オズの魔法使いの東の魔女みたいなババアから受け取ったボロボロの2400リレルを見せてこれで行けるか?と聞いたら 「冗談だろ?」で笑われた。 でもタイバーツしか持っていないんだ、 と吐くと 180バーツ(430円)で行ってくれるという。 タイバーツも使えるんかい! 「この車に乗れ!」 で乗せられたのは普通の白い乗用車。 カンボジア1日目② 外の奴がめっちゃこっち見てる。 この画。 潜入し過ぎたジャーナリストの画だぞ。 怖いな。 15分程待たされると 勝手に小僧達がタクシーの中に入って来る。 ちょっと待て待て! タクシーじゃないの? なんで入ってくるの? 相乗り? おかしいおかしい! 日本では普通乗用車はギュウギュウで5人乗りだが このタクシーには 「ちょっと詰めてもらえる?」をカンボジア語で指示され まさかの7人乗り。 うそでしょ!! おいおい! なんで「タクシー」なのにこんなギュウギュウにされるのよ! まてまて! お前ら自由行動か! しかもお前らお金払ってないだろ! 人のタクシー代をガソリン代にして! 「タクシー」って人の許可なしに相乗りできないもんなんだよ! 痛い痛い! 踏んでる踏んでる! え? 何? 何言ってるか分からねーよ! どうやらシソボン人は何処かに行く外国人にタクシーを勧めて、 商談成立したら、 出稼ぎや途中に家がある帰る奴を募って 一緒に乗っていくというクソ腹立つ習慣があるようだ。 渋谷駅から「玉川まで!」とタクシーの運転手に告げたら「ちょっと待ってくださいね。」と外に降りて、暫くしたら「あー、よかった。よかった。ちょっと詰めてもらえます。」 と言いながら普通乗用車のリヤシートに俺抜かしてプラス4人乗ってきたら おいコラふざけんなぼけ!と反応するのが日本人なら、 その後ギュウギュウ詰めの車内でお金を支払った人の膝の上に座りながら「あなたは何処から来たのですか?」と非日常の中で日常的な会話をし始めるのがシソボン人。 カンボジア1日目② めっちゃ笑ってるけど! 「楽しいですね!」じゃないよ! え? 何? 何言ってるか分からねーよ! あー。いやだ。 カンボジア1日目② 何時間このままなの? 快適さ求めてタクシー乗ったら 6人乗ってきたって。 ミスタービーンでしか観たことないぞ? カンボジア1日目② 笑ってるけど! 7人乗りのボロ乗用車は「危ない危ないの飛んでいけ〜」の100キロで農道をシュリムアップまで突っ走る。 助けてーーー!

カンボジア1日目① ポイペト。 タイ側の国境の町アランヤプラテートから カンボジア側の国境の町ポイペトへ。 カンボジアに入ると一気に活気がなくなるのを実感する。 舗装もされていないので砂ぼこりが舞う。 暑い。 賑わっているのは国境付近だけで1キロも歩くと両サイドは果てしない草原が広がる。 ポイペトから目指すのはシュリムアップ。 シュリムアップはカンボジア第二の都市とされている所で 世界遺産アンコールワットがある所だ。 ここら辺を歩いていると 「シュリムアップ?オーケーオーケー!乗りな!」おじさんがいる。 国境越えで疲れた外国人は目の前にある豪華な長距離バスに乗り込む。 長距離バスは何台も小さな店先に番長停めされていて 「シュリムアップに行くにはバスに乗るのが常識」と暗に知らしめているようだ。 イグミネーションで見かけた外国人は散り散りにどこかのツアー会社にバスの手配をお願いして 気付くと自分1人だけが歩いてシュリムアップまで行こうとしていた。 歩き過ぎてもう付近にはツアー会社もバスも駐車されていない。 つまりここまで歩く奴はカンボジア人にしてみれば 「だからシュリムアップは遠いんだって!勝手にしろ!知らないからな!」と突き放したという事だろう。 目の前にはただ一本の真っ直ぐな道があるだけだ。 シュリムアップまでは車で5時間は掛かるという情報を得たのは歩き初めてだいぶたった頃で その時にはもう外国人相手に交通商売するような奴はいない。 後方も今さら戻れない距離。 暫く目の前の「不安」と後方の「敗北」の狭間で 途方にくれて 「どうしよっかなー。」 ともらしていた。 「どうしたんだ?」 最初モトサーだと思ったが違うらしい。 カンボジアで最初のヒッチハイクは言葉も通じないおじさんで 「乗りな乗りな」でお金も要求しなかった。 カンボジア1日目① 10分ぐらい走ってくれ、 握手をして別れる。 「よかった・・。」 歩くと体力を使う。 「どんどんヒッチハイクしてやろ。」 という考えになっていた。 降ろされた所でまた親指を立てて後ろから走ってくる車を停める。 シュリムアップまで行きたい。 あ・・。あ〜。 「途中まで」って英語で何て言うんだ? すぐ単語帳で調べてそのまま使う。 「アイウォントゥゴーシュリムアップ、プリーズテイクミーハーフウェイ、ノーマネーオーケー?」 車をヒッチハイクしたのは初めてだ。 カンボジア1日目① お父さんらしき人と娘3人と外国人を乗せた車はシュリムアップを目指し国境からの1本しかない道をどこにも曲がらない。 真っ直ぐ行く。 車に乗り込んでも 何も質問してこないのが却ってよかった。 この道を歩こうとしていたのか・・。 ラジオからカンボジア語が流れてくる。 車内でもそのやり取りがある。 タイ語は耳に慣れていたがカンボジア語はまたなんともな感じだ。 舌をトゥリントゥリン使う?言葉が回るような?印象を受けた。 1時間ぐらい寝ていた。 上下する車に 「ちょっとちょっとちょっと!」となりながら目覚めた。 わざと溝にはまって走ってるでしょ!と思ったが 隣の少女は「何か?」と実に涼しい顔をしていたのでこちらも「別に?平坦な道路ですわね。」で抑えた。 看板にはシュリムアップの文字が出てきたので 「着いた?」と聞いたら ここは違うらしい。 何やら現地の人とお父さんが話をつけてくれている。 「ここからは彼が連れていってくれるよ!」と紹介されて「センキュー」 握手をして別れると 今度は違う男がバイクに乗せてくれた。 カンボジア1日目① 畦道を5分。 着いた先は「シソボン」という小さな町だった。 カンボジア1日目① シソボンはちょっと怖かった。

カンボジアとベトナムの国境は全てバスで越えるのだろうか。
人が歩いていない。

国境の町というよりはサービスエリアのような場所がぽつんと在るだけだ。

人の往来がない事が隣町まで歩いて行ける距離じゃない事がうかがえる。

バスの中からの眺めといえば沼地や湿地帯ばかり。

インフラ整備がされていない一本道を駆け抜けてきた。
周りに何もない平野を見ると「ここが大都市になることはないのかなぁ」と余計なお世話が浮かぶ。

そういえば
先ほどのじゃがいもチキンを食べさせて頂いたのは「スワイリン」という地名らしい。
カンボジア3
日目②
ここが地図上でどこに位置していたのか後で確認してみようと思い聞いてみた。

そして「うわっ。ホーチミンまでこんなにあったんだ。まだまだだったんだ。」等とここがホーチミンだと勘違いした過去の自分をバカにしてやろうと思う。

余りにも退屈なバスでの移動はツーリストから会話を奪った。
昨日の夜から次の日になっても着かないのだから仕方がない。

皆、リュックサックと同じくらい喋らない。

全く誰も喋らない。

喋らないともはやどっちが「荷物」か判別つかない。

次の停留所で足がついたリュックが乗ってきても私は驚かないだろう。

どっちが本当にバスにとって「荷物」だろうという感覚はここまでの旅で時折考えさせられる。

タイのチャンブリ〜アランヤプラテートだったり
カンボジアのシソボン〜シュリムアップだったり
こういうツーリストバスには大抵お前金払ってないだろ!って奴が乗ってくる。
そして段ボールに何か詰めた物を積んで
熱い熱気を身体に纏い
涼しい顔して座ってる。

バスは何の合図もなく停まりそれらを乗せる。

停留所があるの?と思って窓越しから外を見ると何もない。

お前らは重い荷物を運んでいる奴が道端にいると停まるのか!と突っ込みたくなる。

そういった意味で私は
ツーリストバスに「バスが人を運んでいる。」というよりは
「荷物を運ぶついでに人を乗せている。」
印象を持った。

鉄道が走っていないカンボジアでは唯一の輸送手段がツーリストバスで
その輸送費の一端を私たちが担っているのかもしれない。

こっちの窓、向かって左から見る景色と
向こうの席の方、右手側と風景が違う事に気付く。

ある道では左手側に住居があり右手は原っぱ

ある道ではその逆だったりする。

こんな奴がいた。
エレメッカという所でバスに乗車して出発待ちをしていたら
おばさんが外から大量にサングラスを売ってくる。

私が構わず座席の前方を見ているとまだこちらを見ている。

「買わないっ」っていう事で無視しているのに
向こうは「こちらに気付いていないだけだ!」
と勘違いしてる。

まだ見ている。
頭に来たからずっと冷たい目で見てやった。

すると向こうも百戦錬磨。
「このサングラスを買え!」とばかり見てくる。

この2人の様子を他が見たら愛し合ってる2人みたいだろうが、
私たちは決して何かが芽生えた訳ではない。

このサングラスを買え!
いるかボケ!
のカンボジアVS日本の無制限一本勝負をしているのだ。

決して琴線が触れ合って
番号交換した後
別れを惜しんでじっと見つめ合っている訳ではない。

私はこちらをずっと見て離れないサングラス売りに「なんでまばたきもできないんだよ!」と段々頭にきてついには変顔をしてやった。

するとその大量のサングラス売りは急な変顔に腹立ったのか
持っていたサングラスでバスの窓を叩いた。
そして諦めてどこか行った。
「商品で叩いたらダメだろ!」と降りていって説教してやろうか思ったが

確かに変顔はルール違反だったなと反省する。

しばらくしてバスは動きだし勝手に川を渡る。

バスが大きい船に乗り入れて船が川を渡り
向こう岸に着いたらバスが降りる。

勝手に。
こいつらは本当、
勝手に停まって変な奴乗せるし
勝手に停まってまずいチキンスープ飲ませるし
勝手に川にバスごと入る。
全く、
お前ら一々アナウンスしろ!
カンボジア3
日目②

「はい、道端に荷物重そうな人がいるので乗せまーす!」
とか
「はい、私がハマっている美味しいチキンスープがあるレストランに停まりまーす!」
とか
「はい、バスは川に入りまーす!」
とか
一々アナウンスしろ!

やっぱアナウンスいいや!
うるさいから!

しばらくしてバスが停まったと思ったら男が乗り込んできた。

なんだか軽装の痩型が現れたから最初バスジャックかと思ったわ。

何やら前方に座ってる人が男にパスポートを預けている。

『バスジャック犯男』は「パスポート預けたら降りろ」という。

あれ?荷物は持って降りるのかな?

そうではないらしい。
バスも越境するみたいだ。カンボジア3
日目②

そこら辺にある資料館のようなセキュリティの甘い場所でカンボジア側から出国する為審査を受ける

顔も見てはくれずとにかくここに着いたという事で
スタンプラリーのように判子を押してくれる。

みんなパスポートを得体の知れない『バスジャック犯男』に預けたものだから自分のパスポートを貰うまで心配そうだ。

カンボジア3
日目②

入国審査も終えまたバスに戻ると隣のおばあちゃんが美味しそうな物を食べている。
発泡スチロールの入れ物にご飯、その上に照り焼きチキンがのっかっているだけなのだがなんか旨そうだ。
先ほど買ったらしい。

あまりにも美味しそうに発泡スチロール上のご飯と照り焼きチキンを食べるので一応何かあった時の為に
おばあちゃんと写真を撮った。
カンボジア3
日目②

私はようやくベトナムに入国した。

ベトナム側からカンボジア側をパシャリ。

バスは国境からさらに4時間掛けてホーチミンに着く。

首都プノンペンに着いたのはまだ日も上がらない早朝。
カンボジア3
日目①
同じバスで終点まで向かうのかと思っていたがそうではないらしい。
国境を越えるには越える為のバスと運転手が必要で
プノンペンはそのターミナル駅みたいだ。

バスの中で無くし物をした外国がいたので
一緒になって探してあげようと地べたに顔をつけて隅々を調べた。
するとバスが車庫に入る為動く。
「おいおい!今無くしもの探してるから!」
運転手も状況が分かったのかサイドブレーキを引く。
「ないなぁ。諦めてもらうしかないな、」と思い
ふと顔をあげると当の本人がいない。
バスの中はわたし1人。

あれ?と思いバスを降りると道路渡って向こうを友達と歩き出している。

え?あったの?諦めたの?何なの?

どうやら私は突っ込みよろしくの使い捨てコントをふっかけられたみたいだ。

プノンペンは背が高い建物が多い。

歩いてこの町の骨子を掴みたいのだが時間はあるだろうか。

露店を構えている胡散臭いおっさん達にバスチケットを提示するとホーチミンと書かれたチケットを渡された。
カンボジア3
日目①

「何時出発?」

「わからない。」

おっさんのいう「分からない」の意味するのは
ホーチミン行きのバスの点検や準備が出来ていないのか
まだそもそもここにバスが到着していないのか
どこかの都市からの外国人を乗せたバスも待っているのか
ちょっとよく分からなかったが
チケット売り場でおっさん6人が日の出前から談笑する姿に自分がそれ以上好奇心旺盛になるのを止めた。

そこに座っている金髪の外国人が友達に促されて立ち上がったら出発なのだろう。

昨日からの付き合いのこの集団を注視して散策しなければならない。

「お前は水祭りの事故現場を見たいか?」
「5分でいける。すぐそこだ。」

トゥクトゥクのおっさんが笑いながら提案してくる。

わたしは見たい衝動に駆られたが
いつ出発するか分からない国境バスに後ろ髪引かれて行く訳にはいかない
またおっさんの5分が本当に5分かどうかも分からない。
そのくらい簡単に行けるぞという意味の5分かもしれない。
やはりここを離れる訳にはいかない。

しかしほんの1週間前の自国の不幸を商売にしてしまうおっさんに面食らう。
カンボジア3
日目①
旅行会社の人らしくわたしが持っていたノートを乱暴に取り上げて雑に番号を書いてくれた。

そうこうしていると
ホーチミン行きのバスはなんの合図もなくやってきた。

私はここプノンペンからホーチミンまでがまさか「8時間」も掛かるとは思わなかった。
カンボジア3
日目①
沼地が続く。

カンボジア3
日目①
時折通る検問みたいな所で「ここは国境か?」と乗り合わせた隣のカンボジア人に聞く。
「私は分からない」らしい。
よく行き来しているんだろうと思い聞いてみたのだがファーストタイムらしい。

日本なら「道の駅」などの分かりやすい休憩地点があるが
このバスはなんの看板も無いところに急に停まる。

あれ?なんで停まったの?と戸惑っていると
後ろの方に座っていた外国人が「しかたねーな」みたいな顔をしながら前方の昇降口に向かっていきバスを降りる。

みんな降りるもんだからわたしもしかたなしに降りる。

じゃぁ降りなきゃいいじゃん!と思うのだが
とりあえず外の空気を吸いたいのだろう。

下ろされた所は「小屋」。

「小屋」が「レストラン」だと分かったのは不潔なコールドショーケースがあり、
砂まみれの席とテーブルがあり
簡易的な厨房があったからだ。
カンボジア3
日目①

「マトン?」
マトンは食べれない。
「チキン?」
あ、じゃぁチキンください。
なんだかチキンにポテトが入ったスープを頂く事にする。

あー!
なるほど!
温かくて!
よくダシが効いていて!

クソまずいな!

シュリムアップ〜ホーチミンまでの夜行バスは二段ベッドのシャトルバスでその座席は各々バスに乗り込んだ順に適当に選んだ。

座席という『領土』を確保するのは欧州?豪?米?しらないけど、速い。

私達アジアは空いた所に陣取る。
連れている女性も大きいこと大きいこと。

郊外に出て暫くすると一本道になる。
その頃には車内は暗くなり睡眠することを促していた。

眼が暗順応で物がかすかに見えた頃私はカンボジアを振り替えって思った事、感じた事、予想、素朴な疑問、旅をするにあたっての教訓、ベトナム情報等を仰向けになりながらノートの罫線関係無くペンを走らせた。
◇◆◇◆

カンボジアの子供は
小さい赤ちゃんを持つお母さんは「この子にミルクあげたいからお金頂戴。」

子供が立てるようになると店番をして「これ買って頂戴。」

子供が少し大きくなり歩けるようになると「サムシングドリンク?」「ココナッツ?」と動きながら仕事する。
大人になると果物を売りに出稼ぎに向かい店舗を構えて仕事。
男は小さい頃は女の子と同じ仕事。
大きくなるとモトサーや電動三輪車「ホエアユーゴーイング」が仕事。

穏やかな性格。
ふっかけてきてる感じはしないししつこくない。

日本の物は
森永ぷっか。
明治ヨーク
トヨタ
韓国のカップラーメン、アイス、ジュースが多い。

外国人で保っているような国。
アンコール遺跡郡の1DAYチケット高過ぎる。(20ドル)
自国民はタダなのだろう。

カンボジアの軍事費はいくら?
ヨーロッパの旅行客が年間どれくらい訪れているのだろうか?多すぎる。

終わりそうで終わらないアンコールワットで演奏されている音楽はなんだろうか?

カンボジアの赤土は何?

カンボジア政府はどこにお金使っているのか?

子供達に何か政策をしているのか?

社会主義とは何か?

後10分歩いて着かなかったら戻る。

今何がどこにあるか分かっているか?それがカバンのそこにあるという理由が必要。

日本大使館の位置。

カンボジアリレルは既に崩壊しているらしい。
1000リレルはチップにもならない。

タケオハウスのタケオはカンボジアの街の名前だった。

シンチャオ!

トランプ詐欺引ったくりが多い。

ベトナムの初乗り12000ドン〜15000ドン。およそ100円

◆◇◆◇

しかしさっきから。
字が書けない揺れ方だな。
こんな真ん中をこんなスピードで対向車来たらどうするの?

あー、眠たくなってきた。
窓の向こうには草原?原っぱ?畑?
とにかく何もない。

電信柱が豆腐に楊枝を刺したような不安定さで立っている。

これ電力供給どうなってるんだろう。

この広大な土地どうにかならないのかな?

それにしてもバスだ。

「お前は誰かに追われてるのか!」と突っ込めるぐらいのスピードで凸凹な道を我が物顔で行く。

死んだらそれはそれでいいやと妙に腹をくくっている自分がいる。

多分そういう奴がいる事を知っているから運転手もこんなスピード出せるんだろう。

愛する家族がいたら出せないスピードだぞ。

こんな時速だして。

お前はみんなが寝ている間にどうにか地面を垂直にして月にでも行く気か。

何時頃ホーチミンに着くのだろう。
そろそろ寝よう。

ベトナムに行ける手段がこんなにも普通な顔をして存在するとは知らなかった。

タイに2週間滞在するだけで終えようとしていた旅が
カンボジアに来れただけでもよかったと思っていたのにまさか陸路でベトナムに行けるとは。

帰国までの日にちもまだある。

ホーチミンまで行ってまたカンボジアに戻ってこよう。そしてまたタイ。

ホーチミンに行く前にシャワーを浴びたい。
ホテルをチェックアウトしたけど自転車で1日中廻ってたせいで汗を掻いた。

このまま夜行バスに乗って次の日夜までシャワー浴びれないのはキツイ。

ホテル「チャイタレー」に戻り、
どうにかシャワーを浴びせてくれないだろうかという英文と顔つきを考えて従業員に伝える。

あっさり「いいよ!いいよ!」とオーケーもらった。
ここのホテルはチェックインカウンターのすぐ横にトイレ兼シャワールームがある。

形はユニットバスだが日本のようなユニットバスとはいえない。

便座の真上にシャワーがあって人が2人入れるかどうかの狭いスペースだ。

私はリュックを外に置いとく事も考えたが
肌身離さずが原則な為に
一旦便座に蓋をしてその蓋の上に置いておいた。

すっ裸になる。

いざシャワーだと時になって
リュックを掛ける所がないのに気付く。

こんな狭いスペースでシャワー浴びたらリュックが濡れてしまう。

外に出しておくと盗られる。

仕方がないからリュックが濡れないように便器より低い体勢で体を中腰にしながらシャワーを浴びる。

なんだこれは。

俺はカンボジアまで来て便器より低い体勢で何をやっているのだろうと身の不遇を嘆く。

「リュックさん」が濡れないように
人間がリュックさんより低い位置でシャワー浴びてはダメだろ。

あー腹立つ。

しかもシャワーの勢いが悪い。
あーもう我慢できない。

一旦シャワーを地面に置いて、
人間として立って、
蛇口をひねった。

その瞬間だ、

地面に置いてあったシャワーがTRFのサムみたいに暴れ出してリュックびっしょびしょ!

あー!

サムが言うこと聞かない。

うわっ!ぷっ!顔っ!
ぺっ!

最悪。

一応浴びたんだか掛けられたんだか分からないシャワーが終わった。
濡れたリュック担ぎながらボーイに「センキュー」と礼をする。

なんのセンキューなんだよ。
リュック濡らしてくれてセンキューみたいになってないか?

このホテルはいいホテルだった。
カンボジアに行く人に紹介してあげよう。

シェムリアップ〜ホーチミンまでのバスチケット20ドル。
ここのゲストハウスでバスが来るまで待ってろと言われている。

タケオハウスのテレビは緑色を背景にカンボジア大統領を映している。
カンボジア2
日目⑩
この人の名前は分からない。

子供に聞いてみた。
「トゥーサン大統領」というらしい。

タケオハウスを経営する家族と一緒になって、
玄関先の大きなテーブルに置かれた16インチのブラウン管テレビを眺めていた。

私はその大統領演説に違和感を感じざるを得なかった。
壇上のマイクに向かって何かを訴えている大統領は定点カメラ1つで処理されていて
場面も切り替わらない、ズームもされないままだった。
簡単に放送されている印象というよりはある種国民が集中して訴えを聞ける手段のように思えた。

私はこれが「社会主義」なのかもしれないな。と勘繰った。

日本のニュースのようにコメンテーターがいる訳でもないし、
何をかいわんやの編集もない、
見方の方向性を植え付ける字幕もない。

なんの思考の邪魔もしないただ一点の斜め下から凝視するカメラアングルはこの国の代表の主張がストレートに伝わる最善の方法だった。

同時にそれは退屈を生んでいた。

私は隣で熱心に見ている13歳くらいの子供に
「この人は怒っているのか?」
と聞いた。
「怒ってはいない」らしい。
え?これ怒っていないの?怒っているでしょ?

続けて「毎日この演説をやっているの?」
と尋ねた。

すると「最近カンボジアで起こった水祭りの事故の事だ。今日は特別だ。」と感情なく答えた。

そういえば日本でもニュースになっていた。
首都プノンペンで祭に来た群衆が橋の上で将棋倒しになり300人以上が亡くなったという人災だ。

私は日本で得た世界のニュースを現地でリアルタイムに考えさせられる場面に初めて遭遇した。

願わくはこの国の元首が何と言っているのか知りたかったが
あまりにも家族がテレビを注視する姿に
私が聞きたい事を聞いてその注意を削いでしまう事がないように質問をためらい、自制した。

家族は日本人がこの国の事故に関心がある事が嬉しそうだった。

母親は初めて笑顔になったし
何やら子供達に日本人について話していた。

確かに外国人がニュースで流れている話題について質問してきたら笑っちゃうかもしれないし距離が縮まるかもしれない。

私はこれはいい手段だと思った。

テレビの中の元首は人差し指を有効に表して語気強く荒れている。

私はあれは祭りを過小評価し過ぎた警備の問題じゃないのかな、ただそれだけなのではないかと冷たい考えだが
そこに怒っているのか?
もしその他の事なら何故事後にこんなに怒れるんだろうと理解しようとした。

一国の主が怒っている姿にパフォーマンスのような軽い物を感じた。

ふとテレビを凝視していた母親が奥の厨房に引っ込む。

子供は親の目を盗み今だとばかりチャンネルを変える。

いろいろザッピングしてドラマに落ち着く。
カンボジア2
日目⑩
その様子を見て「やっぱりそうだよな。」と安心する。
ずーっと真剣に見ていたと思ったら、
誰かの恋の行方が気になっていたんかい。

子供は私に気を使って大統領の話真剣に見ていたよね?
大丈夫?
とドラマにした事を申し訳なさそうにする。

私は「どうぞどうぞお好きに。」と委ねる。

暫くしてお母さんが戻ってくる。

息子はササッとチャンネルを戻す。

画面は大統領が怒ってる姿を映す。

暫くしてお母さんが厨房に戻る。

今度は私がお母さんを恐れているかのようにわざとササッとチャンネルを変える。
ただどのチャンネルがドラマか分からない。

お母さんが帰ってくる。

慌てチャンネルを大統領に戻す。

子供はげらげら笑う。

それがウケるもんだから何回か繰り返した。

子供があなたはどこの国の人だ?と聞いてきた。

ジャパニーズだと答えるとチャンネルを変えてくれて「NHK」にしてくれた。

うわ!流れてるの!?

子供は得意そうに笑っていた。

なんの言語の変換もなく日本の演歌歌手が歌う様子が流れている。

暫くカンボジアの子供達と誰だか分からない演歌を一緒に見入るというシュールな時間が流れたが
子供達にしてみれば日本語分からないし
私の為に日本の番組にしてくれて
この親がいない貴重な時間を捧げてくれていると思うとなんだか悪い気がして
本当はこれが見たいんでしょ?と、
ドラマに変えてあげたらエヘヘという笑顔になった。

厨房からお母さんが「もう寝なさい!」みたいな声を掛けたのか
テーブルを片付けに入った。
子供達と別れを告げると
さてと
今後のスケジュールについて考えなくてはいけない。

結構前から気になってはいたが
テーブルの後ろにいるのは欧州だかなんだかの外国人のグループ3人が2組。
あとアジア人女性が2人。

この人達とベトナムに行くのか。

ん?
話し声が聞こえてくる。

耳に入ってきたのは聞き慣れた日本語だった。

「日の入りの時間は大体いつ?」

「大体17時20分頃かしら」

「そうか、あと2時間ぐらいあるね、じゃぁまたその時来るよ。また後で!」

「待ってるわよ。」

アンコール遺跡群は丁度皇居の内堀通りのような大通りで囲まれていて
要所には守衛が古くさいパイプ椅子に退屈そうに座っている。
たまに通る外国人を抜き打ちで捕まえては「パスを持っているか?」と提示する事を要求するのだが、
毎日のルーティンワークに緊張感は削がれ
ぽかぽか陽気と観光地という解放感で
もはや建前で座っているだけで
本音はただ話し相手が欲しいようだった。

その証拠に「待ってるわよ。」が心からのような笑顔だった。
それかそういうカンボジア人特有の「笑顔に特化した歯茎」だったのかもしれない。

今、
遺跡群を自転車で廻りきり、
最後に本日2回目のアンコールワットを拝んで来た所だ。

ただ2回目のアンコールワットは自分の英語リスニング力のなさのせいで気が気ではなかった。

ひょっとしたら俺は囚われの身になって身ぐるみを剥がされるのではないか?
という恐怖感に駆られていた。

僕は観光客がいないちょっとしたアンコールワット敷地内の高台に腰をおろしズボンのベルトをゆるめ始めた。

下着の中を覗きおちんちんを認めると
そこにパスポートと10ドル札を隠して
急なお客さんで押すな押すなの凸凹な股間をしっくりさせる。

ジーンズのベルトの穴に留め具を通し

右足の裾を上げ靴下を下ろし、
幾重にも折ったトラベラーズチェックを忍ばせた。

「秘密警察」に荷物を没収されてもいいように。

カンボジア2日目⑨