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Dong Khoi st(ドンコイ通り)にある『KITO』(788 Donghoi st.Dist1)はホーチミンに訪れる日本人に向けたMAP『ドンコイ通りを歩こうMAP』を手に入れることができる店として有名な場所だ。

もう既にカンボジアのゲストハウスでもらったホーチミンの地図を持っているが、観光客に宣伝効果が期待される商業地図は広告が大きく見づらい。

その地図は見易いらしく、また日本人がホーチミンを訪れたら「必ず」手に入れるという。

レロイ通りをサイゴン川のほうへ真っ直ぐ、皇居のような景観美しい広場をぐるぐる回るホンダを左手に大衆食堂やバーやら何もしていない若者を右手に真っ直ぐ行ってしばらくして右に折れる。

それまでのベンタインバスターミナル周辺の喧騒とは打って変わって背の高いブランドショップが並んでいるドンコイ通りは高級感が漂い、それまでのホーチミンの町並みの印象を変えさせてくれる。

デパートにはドアマンらしきものもいるし歩いている者は外国人が多い。

フランス領だった南サイゴンのなごりも建物の造りからうかがう事ができて、ゴシック建築ようなものが通りに乱立されている。

一瞬ここがベトナムということを忘れる。

そんなドンコイ通りも一歩路地に入ると暗くてじめじめとしたような、狭い、道ともいえない抜け道のような所に丸椅子と軽そうな机を置いてそこに人が集まり、寸胴の中身を熱して「食堂」としてる。

この暖かい気候も手伝っているのか、交錯している文化を肯定も否定もしていないホーチミンの無頓着さをわたしは気に入った。

ホーチミンというのはベトナムの初代民主指導者ホー・チ・ミンが由来で今でも町中にホーチミンの肖像画が飾られていたりする。
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カンボジアのゲストハウスでもらった地図を頼りに人づてに「KITO」を目指し歩くがそのお店はこちらではそれほど有名ではないらしい。みんな首をかしげたり仲間を呼んだりする。

手芸雑貨が置いてある「KITO」は私が何度も通り過ぎてしまった細長いビルに申し訳なさそうな看板を掲げて「ここ?」と疑いたくなる謙遜さで建っている。

こんな愛らしい雑貨屋さんに「あなた雑貨興味ないでしょ!」と突っ込まれそうなで抵抗があったが、

どうやら地図は雑貨屋さんにはなくて2階にあるという。

私は「ドンコイ通りを歩こうMAP」を手に入れるという金看板を掲げて女性店員の視線よろしくミシミシと軋む木造の階段を上に進んでいった。

そこは2階というよりただの「ロフト」だった。

下の温かい雰囲気とは一変「あれ?来ちゃってすみません。」と尻込みするような空気を感じる2階は旅行会社になっている。

左前方に「まあ、座って。じっくり今後のスケジュールを私たちと決めようじゃありませんか。」というようななんとも居心地のよさそうな長机が用意されていて、

一度座ったらちょっと帰りずらそうな印象を与えていた。

時間帯が悪いのか丁度わたし一人を十分に接客できる時に来てしまったみたいだ。

ベトナム人店員の注目を一挙に浴びたわたしは一挙手一投足をじっくり見られ、果たしてこいつは敵か味方か?まずそこから審査されているようだ。

「地図ありますか?」

「日本人ですか?」

小さな日本人の店員が接客してくれて安心して緊張が緩んでいると「MAPですね?これです。」と賑やかなイラスト冊子を渡してくれた。

これにはちょっと「あれ?」となった。

カンボジアのゲストハウスでもらって、ホーチミンに着いたら広げて、指をさして人に尋ね、ここに着くまで目を通してきた地図と全く一緒だったのである。

そうです。

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私は『ドンコイ通りを歩こうMAP』を見ながら『ドンコイ通りを歩こうMAP』を探していたのである。

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ちょっと1回カフェでも行って落ち着こうか。

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