ベトナム1 日目③

ベトナム1
日目③
ベトナム1
日目③
レロイ通りのベンタインバスターミナルは多くの地元民でごったがえしている。
電車がないこの街はもちろん「ホンダ(バイク)」が足なのだけれども、
バスが長距離の足ようで案内所は「並ばない人」が我先に声を上げている。

通りには仕事中のバイク運転手が縁石の上に座りながら息抜きしてたり
フォアグラーオ通りやデタム通りのパブのオープンテラスにはお酒をたしなんでいる外国人がいる。

毎日食べに来ているんだろうと思わせる地元人が飾り気のない店内の大衆食堂で軽食を無心で入れていて、
大通りには痩せたカマキリのような鋭い形のバイク波が途絶えない。

タクシーは専ら外国人の交通手段のようで
バイク8、一般車1、タクシー1の割合で道を占めている。

「活気に溢れている」とか「アジアンパワー」等と新興国を表現するけれどわたしはいつもそれを「何かが多い」所に感じる。

ホーチミンではわたしはバイクの数にそれを感じていてて、

これがもし所得が上がって一人一人が車を持つようになったら、渋滞になり、渋滞になったら『上』に高速を作り、高速でさばききれなくなったら新たに下に道を作るだろう。

この容易に想像できちゃう状態なところがアジアンパワーだと思える。

この飽和状態の道路や、バスターミナルや、パブのテラス席を見ているとその機運が迫っているように感じることができる。

わたしはそれが社会主義だから遅れているのか
自国生産できる物がなくて儲けられないのか、 軍事費に回っているのかよく分からないけれど

このテンションが上がっているホーチミンが好きになった。

グランドホテルさながらの大きくて重い入り口の銀行に入りドルをベトナムドンに変え、日本人女性にお金を返しに一旦彼女達が滞在するゲストハウスへ向かう。
子守りをするフロントというよりはただのお母さんと暫く話した後置き手紙を渡してもらうように頼んで別れを告げる。

これからカンボジアに滞在していた際に調べておいたある先輩がホーチミンに来たら必ず訪れた方がいいというカフェと食堂に行こうと思う。