同期の水上拓郎がコンビを組みました。
プリンスというコンビです。
この水上拓郎とはよく殴り合いの喧嘩コントをします。
このくだりを知らない人にしてみれば「たくちゃんともりけんどうした?」となるぐらい殴り合います。
必ず向こうから手を出してくるんです。
僕の頭をパーンと叩くのです。
昨日は鍋をしていたのですが 3回ありました。
「水菜取りすぎだろ!」というのと
「何してんだよ!(僕が空き缶を倒した事に)」
「こんな所置いておくのが悪いんだろ。」が発端でした。
僕は殴られたら必ず仕返しをするのでそれを知っている水上も殴った後逃げます。
家の中でも一応逃げます。

僕は「一発は一発」という事で追いかけて捕まえて とりわけ肩の骨が出ている所を殴ります。
ただ向こうは「一発は一発でも痛さが違う!」ということでまた殴ってきます。
それをお互い痛さが五分になるまでやります。
昨日の3回目は朝起こりました。
水上宅で夜から朝に掛けてさんざん鍋した後 「さぁそろそろ帰ろうかな」と思っていると
水上が 「朝マックをしよう」というので渋々太っちょコースに付き合わされる羽目になったのです。
まぁそれはいいのですが、
外に出て気付いたのですが、
お互いバイクを持っているのに拓ちゃんは自分のバイクに乗る気配がなく近づいてくるので
「俺のバイクに乗っていくの?帰りどうするの?」と聞くと
「近いから歩いて帰る」というのです。
あー、そうなんだー、 と思い行きは拓ちゃんを後ろに乗っけていきました。
朝マックし終わり さぁ帰るぞとなって外に出たら寒いんです。
僕は「歩いて帰るのも大変だろう、送っていってあげよう」と思ったのですが
僕がそれを言う前に拓ちゃんが当然のように 「乗せてってよ!」というじゃありませんか。
その言い方が腹立ったので急遽「歩いて帰るんじゃないの?」というと
「いいじゃん乗せてけよ!」というので
これは頭きた言い方があるだろと思い 無視して帰ってやろうとバイクにエンジン掛けると 僕の腕をつかんで関節を決めるんです。
これはだめです。
僕の中で拓ちゃんが拓郎になった瞬間です。
僕は急遽「イテテテテー!」となり
「わかったわかったから!」といいながら
心の中では「こいつ腕離したら絶対仕返ししてやろう」と思ったのですが
彼も彼で離したら報復してくるのを知っているのでなかなか離しません。

「イテテテテ!わかったわかったから!」 ここからが彼の器用な所です。
彼は関節を決めながらできるだけ逃げられる位置に体の向きを変えて僕の腕をひねり続けました。 相手にダメージを与えながら自分の逃げ道を確保する。
器用な奴です。
卑怯に器用な奴です。
何がプリンスですか。
こうなれば僕もNSCのエクスプレッションで習った泣きの演技で「わかった、、わかったから、」と彼を騙します。
するとようやく彼は腕を離したのですが 離したら最後です。

この野郎ー!と一気に形勢逆転です。 拓郎がこの野郎になった瞬間です。 野郎は腕を離すとファミマの方に走って左に曲がっていきました。
左に曲がった所を見ていた僕は全力で腕を振り腿を上げました。

ポケットから落ちた財布を拾わないで 左のマンションの方に曲がった野郎を追いかけました。
マンションの階段付近でゼーゼーいいながら末代の恨み野郎を捕まえると
「まてまてまて!ちょっと待て!」と許しを乞う末代野郎に関係なくワンパン入れて
今度は僕が全力で逃げました。
それはそれは全力で逃げました。 日曜日の早朝、
7時の話です。

水上拓郎がプリンスというコンビを組んだそうです。